お題:だから、一人でいたい。
『透明な色のままで』
夜はゆっくりとした時間が流れる
移ろいゆく季節を感じながら
誰かと共に過ごす日々
そこで新たに自分を彩ることもある
でも、いつかその誰かが
消えてしまう時が来たら
私はきっと深く深く
夜に溶けてしまいたいと願うだろう
だからそれならいつまでも
ひとつの色に囚われず
様々な色になることもせず
ただ透明な色のまま
一人でいる方が楽なのかも
そんなことを考える私は
だから、一人でいたい。と
目の前の君に吐き出して
夜に備え始めた空と君に
ただ静かに背を向けていた
8/1/2023, 9:47:18 AM