現実的な私は、形の無い物より
何か形に残る物を終始選んできた
宝くじを買うならば、焼肉でも買って
皆で美味しく食べた方がマシだww
こんな人間は、ホントつまらない人生
なんだろうと、薄々自覚もある訳だが
なかなか生まれついた性格は直らない
とある知人は、旅行三昧で家一軒分が
旅費に消え、今あるのは写真だけだと
笑い飛ばしていた
考え方が違うから、羨ましいとは考え
ないけれど、私のような箱庭人生を
振り返ると、沢山経験し色々な景色を
見てきたはずだから、その行動力は
素晴らしいと思う
人生、先の方が短くなってきた最近は
「また見ぬ景色」が沢山残って
いるのだから、もうそろそろ生き方の
変換をしなきゃならない時期にきている
のだろう…
まずは、近場から目を向けてみようか
その前に、現実主義を脱しなくては…
父が他界してから早十七回忌…
前日まで、ピンピンしていたから
突然に消えた時の衝撃は半端なかった
あまりに急な別れだったから、父も
言い残した言葉があったらしく…
四十九日の日に夢枕に現れた
その内容の一番大切な言葉は…
「人様が親切にしてくれる事を当たり前と思うなよ…恩は忘れず必ず返せよ」と…
私は末っ子で甘えたところがあったと
思うから、父は人としての常識を最後に
ちゃんと伝えに来てくれたのだろう
随分と時間は過ぎたけれど、私は父の
最後の言葉を忘れず、ずっと生きてきた
「父さん、私は少しは成長しましたか?」
あの夢の続きを見られるならば、笑顔で
再会しまたおしゃべりがしたいなぁ…
断熱材だったり…
二重サッシだったり…
もちろん、毎日過す我が家とは
「あたたかいね」が基本だけれど…
気持ちが満たされる以上に温かい
そう感じる事はない気がする
誰しも経験があるだろう…恋
気持ちが通じ合って最初に訪れるのは
手を繋ぐ事だろう
気恥ずかしくて、指一本を掴むなんて
荒業に出た経験はないだろうかww
彼は、じれったくてその手をしっかり
握りしめて自分のポケットに忍ばせる
恋愛小説をそのまま実行する若く
初々しい思い出は今も鮮明に残っている
今の「あたたかいね」を実感している
事と言えば、愛犬が私を溺愛し全身全霊
で私に甘えてくる事だろうか…
生きている…その温もりを体に感じて
幸せを感じている私は、今も昔もそこそこ
平和に過ごしてきたようだ…
未来への鍵は…
多分…沢山の中から必死に探して
やっと一致し、そこから次に進める
そんな感じなのかな…
皆、見えないけれど、重たい鍵を
腰にいっぱいぶら下げて…
あ〜でもない、こ〜でもないと投げ出したい感情と毎日戦いながら生きているんだろう…
ひとつ扉が開く度に、知恵を得て強さを
増し、そして少しずつ優しくなれる
だったら、簡単に開く鍵よりも四苦八苦
しながらも、一生懸命に開けた未来への鍵は、きっと持ち主を何倍にも魅力的に
仕上げてくれるに違いない…
だとすると、人生のスパイスとして
ある程度の苦労という扉を避けないで
挑むべきかもしれないね…
昔…
修学旅行に行った時、皆がこぞって
買ったのが「星の砂」なる物…
小さな瓶に入った星形の砂は
中学生には、とっても魅力的だった
持ち帰ってからは机の上に置いて眺めた
そのうち、瓶を開け手に取っては小さな星の砂に触れ、旅の思い出にふけっていた
思い返せば、人は宇宙に思いを馳せる
それは、果てしない時間を巻き戻すならば
自分たちが、天高く宇宙から舞い降りて
きたかもしれない…
そんな、空想さえしてしまうからかも
しれない…
だから、「星のかけら」によく似た
「星の砂」にさえ心を奪われ見入って
しまうのも、ある意味自然な流れだろう