微熱……でも出たら休めるのに
ホントに頑丈に出来ているのか
滅多に風邪も引かない…
バカ高い健康保険料を毎月支払い
今年お世話になったのは歯医者のみ
まあ、使わないに越したことはないが
根っから貧乏性なのか、用事ばっかり
探してあくせく動き回っている
10年前、ストレスと疲労から
虚血性大腸炎になって、下血が止まらず
1週間入院した事がある
担当医に「入院ですね…」と言われ
「え〜!嘘…」と過剰に反応したのも
束の間…それからは毎日、毎日と
眠り姫のように眠り続けた
こんな事言ったらひんしゅくを買うのを
承知で言えば…私にまとまって眠る機会は
その後は訪れていない
バカな事を考えて居ると我が家の小学生が
不意にこんな発言をした…
「あのね…ボクの体は借り物なんだよ」
「誰からかりたの?」
「神様から貸して貰ってるんだ」
私は、瞬時に反省をした。
これは、私が間違っていた…
借り物の体なら、尚更に大切にしなければ
ならない…
病院に入院してひたすら眠りたい…なんて
金輪際、冗談でも言いません。
もうすぐ、住宅ローンが全て完済する
振り返れば30年…
がむしゃらに働き、子育てをし借金を
返し続けた30年だった…
目を閉じれば、やっと念願のマイホームを
手に入れ、親子4人「太陽の下」で希望に
満ち溢れ「頑張ろう!」そうやって
意気揚々と未来に向かって歩み始めた日が
昨日の事のようだ…
正直…しんどかった…
金利は容赦なくくっつき金額は膨れ上がる
私みたいな庶民に出来る事は
ひたすらに、コツコツやるしかない
それから…あまり深く考え過ぎない事
「払えなくなったら売り飛ばそう!」
これは、夫婦でよく言ってた会話だ
桁違いの買い物をした時は、これくらい
開き直らないと潰される…
年が明けたら、彼(主人)と2人で30年の
労をねぎらい祝勝会でもしようか…
「私たち本当によくやったよね…」
…と、自分たちを褒めてあげたい。
今はニットなんて古い時代の
化石のような物だ…
けれど、私が青春を謳歌していた
そんな時代は、女たる者、編み物の
1つくらい出来ないでどうする
……そんな感じだった
だから、私も例外に漏れずちゃんと
セーターを編める大人になった
マフラーから練習して、帽子、手袋
そして、好きな人が出来たら彼に
手編みのセーターをプレゼントする
手作り効果ってのは、なかなか良い
出来る女を演出出来るww
自分が着る、カーディガンやベスト
セーターも沢山編んだ
後少し…後一目と夜中まで編んだ日が
今は懐かしい
さてと、今は……気候も変わりニットも
必要なくなった
フリースで十分だ、軽くて温かい
せっかく必死に身につけた私の編み物技は
この先一生必要とされず
無用の産物となるのであろうか…
運命的な出会いをし…
大恋愛の末に結婚し…
可愛い娘たちにも恵まれ…
人生の終演がきたら
私は、必ずこう言おうと決めていた
「私には、過ぎた人だった」
「彼に出会った事は年末ジャンボと
サマージャンボに当選したに等しい」
それくらい愛していた…
なのに……10歳も下の男に言い寄られた
忘れていた「女」が目を覚まさした
落ちていく…そんなに時間は掛からなかった…バカな女だ
救いようのないひどい女だ…
私は、絶対に間違いなど犯さない
至極真っ当な人間なのだ…
はっ……ホントに浅はかだね
10も若い男が本気でやって来ると思う
遊ばれてんだよ…
若い頃、ちょっとチヤホヤされた女は
たちが悪い
自分でコントロールも出来ない奴が
危ない恋に首を突っ込むもんじゃないよ
自問自答しながら、私はまた正気を
取り戻し、慣れた台所でせっせと
愛する家族の為に腕をふるった…
…………やっぱり恋愛小説は無理だ(笑)
夫婦=男女
そんな時代が足元から
壊されようとしている
多様性だか何だか…
男男·女女…
必ずしも異性同士だけが
恋に落ちるなんて事はない
そこは理解出来る…
沢山の生物の中には
両性をもった者や
途中から変異する生物だっている
結果…何でもありか…
いや…やっぱり何だか腑に落ちない
世界中が止めている
LGBTQ…とやらも密談で押し付けられ
今度は、選択的夫婦別姓だとか…
生物としての同性愛は「愛」なのだから
貫けば良いが、一般的な多くの人達を
巻き込まず「愛」を貫けないのだろうか
誰も反対も非難もしない寛容で
良い時代なのに…何故に…