娘が車の免許をとってしばらくは
私の愛車をちょくちょく運転していた
まだ、新車で買って2年ちょっと…
高校卒業後からコンビニでバイトを
始めて、その時も私の車で出勤していた
バイトにも車にもだいぶ慣れたある日…
「母さん、バイトが終わったら友達と
カラオケに行くからね」と言われ…
「あ…わかった…気を付けて行くのよ」
と、日常会話を交わし送り出した
だが…何だか嫌〜な感じ……
何かが引っかかる…親のカンってやつだ
「何もなきゃ良いけど…」と一抹の不安が
脳裏をよぎった…
カラオケBOXで泊まり朝帰りのはずの
娘が夜中前にいきなり帰宅した…
嫌な予感は的中した…
「車当てちゃった…」「ウソ……」
暗闇ではどうする事も出来ず、
結局は、朝を待って確認…
「派手に当てたね…」
即座に修理の手配をしたら「まあ、20万
ってとこですね」「ウソ…」と2回目の
ボーゼン自失…
「まっ、人じゃなくて良かったよ」と
よくある慰めの言葉が後方から聞こえた
いやいや……全然良くないよ…
私は、母として平気なフリをしながら
「夢であってくれ…」と天を仰いだ。
「意味ね〜!」
これ、ホントによく耳にする
でっ…これはホントに意味がなかったのか?
なんて、考えてみると結果が良ければ
意味があり、悪ければ意味がない…
そんな感じで皆振り分けているように
思う…
結局は、意味を持たせたかったのに
ダメだった時は、元々からやっても
やらなくて良かった…意味なかった
…そうやって自己防衛が発動するに
過ぎないんじゃないだろうか…
「意味のない事」の始まりは
ちゃんと意味があって皆始めてるん
だよね…多分。
私にとって大切なあなたは沢山いる
家族·親友·友達·愛犬·愛亀·愛めだか…
最近、畑に芽を出した大根の双葉さえも
目線を変えれば、全てが「あなたと私」
になる…
そして、その絆は奇跡的で神秘的だ
たった1人の私の前に偶然…ではなく
必然で現れ、何かを残してくれる
神がかりと言える「ご縁」を紡ぎながら
今も、この私のつたない文章を読んで
くれる貴方様も、また「あなたと私」の
見えない必然な糸で繋がっているのかも
しれない…
小学生だった頃
夏休みは、自転車に乗って
毎日、毎日、ずっとプールに
通った…
その頃の最高気温は確か…
マックス32度くらい
今と違って湿度も低かったから
木陰に行って風が吹けば
爽やかで気持ちが良かった
大人たちもおおらかで、
泳いでいる子供たちを黙って
見守っていた…
十分に水と戯れて帰路につく頃には
必ずと言っていい程、入道雲に
「柔らかな雨」スコールを
浴びながら乾きかけの髪をまた
雨に濡らし立ち漕ぎの自転車で
一目散に家を目指す
平和で幸せな時間がそこにあった
今の殺伐とした世の中なんて
想像もしなかった大切な時間だ
沢山の困難に出会った
まあ、なるべくしてなる
出会うべくして出会う…
出来れば、悪い事には
なるべく会いたくないが
そんな訳にはいかないから
次々やってくる試練と言う
人生の宿題をコツコツと
こなしている…
まさしく、今現在も進行形
だと言えるのだが…
数え切れない難題をこなした
からなのか、揉まれすぎて
鈍感か、はたまた強靭になった
からか、余り深く考えなくなった
色々と経験して一番感じている事は
必ず何とかなる…
そういう事なんだとわかっている
だから、自分の強みになっていると
言う事になるんだろう
「一筋の光」は絶対に来る…