これから生きる人生の
残された時間が絶対的に短くなると
今までの長い時間の中で、まさに…
「暗がりの中で」と言うドン底を
何度か味わった…
走る車の中で泣きながら子供のように
どうしようもない感情と戦った日…
美容師の見習い時代…
いじめられて雑巾を顔にぶつけられても
歯を食いしばって、トイレに駆け込んで
声を押し殺し隠れて泣いた日…
「もう嫌だ…無理…終わった」
人生の難題が目の前にあると、こうやって
一回はドン底に落ちる…けれど…
落ちきったら、地を蹴って上に上がる
しかないとやっとその後に気付く
暗闇から光を見つけ、上に上にと
這い上がって、今日も私は無理難題を
何とか片付けながら今これを書いている
「早くしなさい!」
一階から娘の怒鳴り声…
今朝も双子たちはのらりくらりと
マイペースにやっているようだ
まだ、カーテンの開かぬ薄暗い
部屋で、目を覚まし時計を見る
「7時前か…」
また、そろそろ行動の時間だ
1度起きたら今度横になれるのは
15時間後だ…だからあとちょっと
だけ……と目を閉じる
1日中、目まぐるしく働く中で
少しだけゆっくり起きる事が
私が決めたちょっと幸せな時間
しかし、タイムリミットは来た
カーテンを開けて光を入れる
「紅茶の香り」ではなく…
味噌汁の香り漂う一階に…いざ!
出会ったのは10代でしたね
20代で結婚し…
30代でマイホームを建てて
40代は子育てとローン地獄(笑)
ただがむしゃらに働きましたね…
50代になって、孫が生まれましたね
双子の男の子でしたね…
彼らも来春は10歳になりますね
毎日、毎日、時間に追われ…
まだまだ必死に生きながら
60代に突入しましたね…
運命のままに一緒に生きて
ケンカも沢山しましたね…
私たちの未来はまだしばらく
続くでしょう…
目の前に居ると何だか素直になれなくて
「ありがとう」が言えません
けれど…私はやっぱり貴方が運命なのです
「愛言葉」をいつか必ず伝えます。
「友達なんですよ」
2人の関係を訪ねられたら
あっさりと言葉に出来る
けれど、「親友なんですよ」とは
なかなか口に出して言えかなったりする
私が、親友だと思っていても
さてさて…相手も同じ気持ちだろうか?
なんて、ちょっとした不安が頭をよぎる
後は、何だか「親友」と言う表現を
当の本人が、すぐ隣にいたりすると
気恥ずかしくて素直に言えなかったり…
よくよく考えてみると、ホントの意味で
親友だとしたら、わざわざ「親友です」
なんて、確認事項もいらないわけだ
言わずともわかる、以心伝心みたいな
関係…けれど、最初の一歩はやはり
「友達」なんだよね…
やっぱりこれも見えない赤い糸なのかな…
ふと、学生時代を思い出した…
大好きだった、同級生の男の子
いわゆる片思いだ…
勝手に好きになる訳だから
自分中心に世界がまわってる
だけど、この感覚が楽しかった
「ここに居るかな?」と…
大好きな彼を探す事…
見つけた時のときめき…
目があった時の幸せを感じる瞬間
こんな事、片思いでしか味わえない
まあ、1人になって伝えられない
行き場のない気持ちが、抱えきれない
程に大きくなると、苦しくて涙もする
だろうけど…
もう、恋だの愛だのという感覚から
遠ざかってしまうと、好きな人が
いるだけでホントに人生は幸せだ
1日の終わりにチャイムが鳴って
下駄箱に向かう彼の後ろ姿を見つけては
「行かないで!」と心の中で叫んだり
勝手に作った青春の記憶が今も蘇る(笑)