なかなか星座を真剣に見る機会は無いが…
時々、無性に星座を眺めたくなって
近場のプラレタリウムに足を運ぶ
季節によって流れる映像は変わり
着席直後は、久しぶりの人工夜空にでも
ちょっとしたワクワクを感じたりする
明かりが落ちゆっくりとした音楽と
星座についてのアナウンスが流れる
……わけだが
普段から非常に疲労困憊な大人たちに
とって、暗闇と音楽とアナウンスの
三点セットは睡眠薬より効果的だ
せっかく入場料を払ったのだから
何とか睡魔に打ち勝ち夜空を目に焼き付け
帰るべく、今日のミッションは果たしたい
しかし……
「皆様、お帰りの際にはお忘れ物無きようお気をつけてお帰り下さいませ」
………まずい……負けた💦
目に涙をため、顎が外れんばかりに
あくびを連発した結果…気がつけば
今回も私は睡魔に負け「よく寝た」と
良いか悪いか何だかスッキリして
帰路につくのだった…
プラレタリウムに来た意味って…
一昔前に、社交ダンスの映画が
大ヒットして、皆が社交ダンスに
憧れた時代があった…
私の友人なども、早々と教室を見つけ
ダンスレッスンに通い出した…
ワルツ·タンゴ·ルンバ…
私も、踊りの種類位はなんとなく
知っていたが、すべてのダンスに
履くシューズが違うと言うのは
熱く語る友人からの受け売りで知った
「え〜!めちゃくちゃお金掛かるし…」
最初の初期投資でもすごい金額だ…
結局私は、現実を受け入れる間もなく
これもまた、早々に社交ダンスの熱は
冷めた…「踊りませんか」
なんて、異性からお誘いを受けるダンス
とはどうやら縁がなかったようだが
その後、同性たちと団体で息を合わせ
踊るハワイアンフラに出会い
今秋で18年になった…
結局、こちらも飾りやレイやドレスで
部屋のクローゼットは占領され家族に
ひんしゅくを買っている。
すべての金額を計算する事は一生ない(笑)
今、目の前にはお気楽で平和な
時間が流れている…
早くに仕事が終わった旦那は昼寝
双子たちを迎えに行く前の娘は休憩
愛犬も間に入ってまたまた昼寝中…
まだ放置中の季節外れの風鈴が
西風を受けてちょっと激しめに鳴っている
静かだな……風が気持ちいい。
この世に生を受けてから随分過ぎた
誰と出会うかも知れず今まで生きてきた
「巡りあえたら」ではなく…
出会うべくして、家族たちとも出会い
目の前の光景がある…
見えない糸で繋がった巡り合わせが
これからも生涯続くのだろう
長い時間生きていると
もう1分1秒が全部奇跡的に繋がって
今まで生きながらえていると実感する
出会いも、別れも、食べる事、寝る事
ぜ〜んぶがいい感じに噛み合わないと
この私は一瞬で消えるだろう
「奇跡をもう一度」
なんて、これ以上お願いは出来ない。
生かされている事が現在進行系の
奇跡そのものなんだから…
夕暮れに西の彼方が真っ赤に染まり
今日も長い1日が暮れようとしている
私は、1人裏庭のウッドデッキに腰掛け
良い風に吹かれながらしばらく目を閉じ
静かなひとときをまったりと過す…
以上で正解なのは、裏庭のウッドデッキ
のみである…
後はすべて妄想と願望である
現実はと言うと…
「ちょっと〜!何で風呂場から
びしょびしょで来るの〜!」と双子に…
「お〜い!ご飯まだ?アテがないよ」は
旦那…何より食に熱心な人だ
私は、ひたすらキッチンに張り付いて
晩ごはんを必死に作り続けている
皆、各々に願望をぶつけてくる
私の体は1つしかないのに…
「あっ…ネギ…」で私は外に逃亡…
裏庭の畑に行き、ネギを収穫しながら
一瞬良い風が吹いた…(これ現実だ)
立ち止まり天を仰ぐ…(ここはため息)
「さっ、仕上げだ!」
「たそがれ」は私をかすりもしない(笑)