その人は、50歳を迎える事なく
病に倒れこの世を去った…
元々、大都会に生まれた彼女が
どんな経緯で田舎暮らしを選んだ
のかは、聞いたことがなかったが
色々なパンや焼き菓子などを
細々と作りながら生計を立てていた
彼女は、その材料と質には並々ならぬ
こだわりがあり、毎月お品書きが
ポストに入ると注文し美味しく
食べさせてもらった…が
ある時、急に実家に帰ると
告げられ離れてしまった
帰省してからも、時々LINEで
近況を知らせてくれていたが…
ある日、お母様からお手紙と
小冊子が届き亡くなった事を知った
彼女が残した文章は前向きで明るい
死と背中合わせだと言うのに
愚痴などの言葉は一切無い
苦しい事もあっただろうに
沢山の言霊を私に届けてくれた
今も壁にぶつかると時々、小冊子を
読み直し力をもらっている
彼女の生きた証をずっとずっと
「大事にしたい」と素直に思っている
人生で何度かは「時間よ止まれ」と
感じた事はあると思うのだが…
その瞬間が止まって欲しい位に
嬉しかったり、楽しかったり
幸せな時間だからこそ、
ずっとそのままでって思うんだろうし
なのに、無情にもワクワクな時間は
瞬きのごとくすぐに終わってしまう
けれど、私たちには記憶の
引き出しがかなり沢山あるから
時間は流れても、目を閉じると
忘れたくない幸せな時は
記憶の引き出しから自由自在に
持って来られるからありがたい事だ
ただ、この思い出し作業は
1人、部屋にこもってやらないと
間違って、外出先とかで思い出し
始めると、ニヤニヤしながら最悪
独り言を発する危ない人になりかねない
だから、場所と時間はくれぐれも注意が
必要だ…
昨夜は満月で空も澄んでいたので
家族で外のベランダに出てみた
直後……「ちょ、ちょっと今の何?」
田舎暮らしの「夜景」は山並みに
月明かりと星くらい…
空気だけは良いから月だけでも
十分に明るい…
しかし…問題は今見た物体だ
私だけなら見間違いだろうと
思ったが、皆が同時に見たから
目にした物は真実だろう…
「UFO…だよね?」
…しばらく沈黙してから
急に我に返り皆が騒ぎだした
詳細はこんな感じだ…
山並みの少し上、一際明るい光
次に東から西に瞬間移動し、
私達の目には真っ赤な光の線が
残像のように残って見えたかと
思えばパン!と消えて無くなった
冷静に空を見ると、西から東に
向かう夜間の飛行機が数機飛んで
いるのが見えたが、かなりゆっくりだ
それに、飛行機は間違えない。
満月の夜…宇宙人も夜景に釣られて
お月見に来たのだろうか?
何とも不思議な夜の思い出が出来た
19歳で天寿を全うした愛犬を
見送り今秋で5年が来る…
勤労感謝の日にお別れをし
お葬式·火葬·遺骨を持ち帰り
翌年の春まで約半年を居間で
日々一緒に過した…
しかし、いつまでも置いては
いられない…色々考えた
「樹木葬にしよう」
家族でそう決めて木を探す
事にした…
元々「花畑」はあったが
そんなに広くはない
だから、20㌢ほどのミモザを
買って来て準備をした。
暖かくなってきた頃、ミモザを
植樹するのと遺骨を根元に
置くために穴を掘り花壇の端に
植えてから、すでに4年以上…
ミモザはなんと3メートルを越し
毎年、黄色の可愛い花をつける
我が家の愛犬は何をやらせても
ホントに忠誠を尽くす良い子だ…
今日は仕事も休みなので朝も
ゆっくりと起きて行動を開始…
自宅から半時間ほどの場所にある
大型ショッピングモールに行き
色々と気になっていた商品を探し
お目当ての商品も手に入れてから
店を出た…
そう言えば車がかなり汚れていた
自宅洗車も暑すぎて無理…
「今から、洗車機に行こう」と
いつもの洗車場にむかった
すごい水量であっと言う間に
綺麗にはなるが、水が掛かりながら
でも、停止している車内の温度は
みるみる上がり「暑っ…」と
無意識に声が出る…
気合で洗車も終わらせピカピカに
なった愛車を自宅に向かって走らせて
いると、何やら怪しげな雲行き…
私が走ってるのは北側、自宅は川を
挟んで南側…私は悩んだ
たった今、暑さと戦い洗車した車だ
「やだ!濡らすもんか…」
どうやら、ある場所だけがどしゃ降りに
なるゲリラ豪雨みたいな通り雨…
買う物もないのに店を探してまた入る
何とか車は濡らさなかったが
いきなり「空が泣く」とホント困る…