その人は、50歳を迎える事なく
病に倒れこの世を去った…
元々、大都会に生まれた彼女が
どんな経緯で田舎暮らしを選んだ
のかは、聞いたことがなかったが
色々なパンや焼き菓子などを
細々と作りながら生計を立てていた
彼女は、その材料と質には並々ならぬ
こだわりがあり、毎月お品書きが
ポストに入ると注文し美味しく
食べさせてもらった…が
ある時、急に実家に帰ると
告げられ離れてしまった
帰省してからも、時々LINEで
近況を知らせてくれていたが…
ある日、お母様からお手紙と
小冊子が届き亡くなった事を知った
彼女が残した文章は前向きで明るい
死と背中合わせだと言うのに
愚痴などの言葉は一切無い
苦しい事もあっただろうに
沢山の言霊を私に届けてくれた
今も壁にぶつかると時々、小冊子を
読み直し力をもらっている
彼女の生きた証をずっとずっと
「大事にしたい」と素直に思っている
9/20/2024, 2:04:22 PM