私のLINEは小数限定だ…
繋がりたい人に出会ったら
QRコードでお互いに読み合って
追加する…
だから「開かないLINE」は存在しない
誰から送られて来ても皆気心の知れた
仲間たちだ…
こんなに便利な社会になると
いつでも誰でも、すぐに連絡が取れる
から、遠くても近くに感じる
……良い時代だ。
けれど、通信がまだまだで
連絡手段が家の電話だった頃には
友達ならまだしも、好きな人に
初めて電話を掛ける時の
ドキドキ感は半端なかった…
だいいち、誰が出るかわからない
「彼が居ますように…」と願いながら
ド緊張でダイヤルをまわす
その指先が震えた…
しかし、そんな不自由な時代も
それなりに楽しかった…
便利と引き換えに無くした物も
多分あるんだろうが、わかるのは
ず〜っと先なんだろうなぁ…
容姿端麗…
頭脳明晰…
性格も文句ない…
もちろん、お金に困る事もなく
いわゆる……「超完璧な僕」
私はこんな人とはご縁が無いんだけれど
完璧すぎる人って隙がなくて
近寄りがたいオーラを感じてしまう。
自分自身が不完全でダメな所が沢山あるし
だから、色々足りなくて失敗して凹んだり
落ち込んだりしながらも頑張って
生きてる「僕」が痛みもわかるし優しく
成長している気がする…
私自身もきっと共感出来て
一緒にいて楽だと思う…
「不完全な僕」でいいんじゃないかな…
結局は完璧な自分を演じ続ける為には、
本心を押し殺し随分と無理を
しないと続かないだろうし…
だから、平凡で普通が一番いいと感じる
私は、柑橘系の香りが好きだ
アロマの香りもオレンジ系が好きだし
今、気に入って使っている「香水」は
グレープフルーツの香りだ…
市販品を振りかけるだけでは飽き足らず
数年前から、レモンの木も育てている
鉢植えだから沢山は実らないが
去年は、五つ立派な実を付けてくれた
ちなみに、レモンは葉っぱもレモンの
香りがするから不思議だ…
生まれてから今まで、ずっと田舎暮らし
だから、都会に憧れた時期もあったが
今は、大好きな柑橘系の木を色々植えて
田舎暮らしバンザイ…な感じだ
「香水」とは、アトマイザーに入った
出来上がった香りだけではない。
自然と共に暮らす私には、外に出て
庭先の花壇や菜園の中がすでに
香りの宝庫だ…
ラベンダー·ミント·ジャスミン…
書き出したらきりがない
当たり前のようで、決して当たり前では
ない…この神秘的な沢山の香りは
やはり神様のなせる技だとも思える
旦那は、酔うと冗舌になる
私が、黙ってティーバで見逃し
配信を楽しもうとしている時…
どうでも良い内容の話を振ってくる
「うん」「へ〜」「そう」…と
生半可に返事をしたら、その上に
話を乗っけて畳み掛けてくる…
だから、イヤホンから聞こえてくる
小さな音声はかき消され意味不明だ
「あ〜…もう、やめた」
私の心の声に気付く事もない…
「言葉はいらない…ただ」
お願いだからさっさと部屋に行って
大人しく寝てくださいよ…
私は田舎育ちだから、幼い頃から
いきなり、近隣住民が来るなんて
日常茶飯事だった…
その手には、新鮮な野菜だったり
旅行に行ったお土産だったりと
「突然の君の訪問」からは
どちらかと言うと恩恵を受けた事が
多かったと思う…
人が来るとお茶とお茶菓子はセットで
庭先や縁側でひとしきり談笑をする
そんな親の姿を見ながら育ったので
いきなりに人が来ても案外とWelcomeで
対応する事が身についている
そして、そのふるまいは娘に伝わり
今は、小学生の孫にまで伝染しつつある
「ばぁば、暑いから早うお茶出しよ」と
普通に言葉が出る…
希薄な世の中だからこそ、人を大切に
するべきだと思う。
突然に訪問者が来たっていいじゃないか
「あの人に会いたい、話したい」と
顔を思い出し会いに来てくれる事は
決して悪い事ではないのだから…