高校生だった頃…
クラスも一緒、部活も一緒で
毎日楽しい時間を仲良く過していた
友人が2人いた
ある日…
ちょっとした誤解で揉め事がおきた
感受性の強い年頃の私たちは
素直に話し合いが出来なかった
家に帰り…
私は、何故か先祖の眠るお墓に向った…
その日は、雨が降っていた…
家よりそう遠くない場所にある墓石の前で
「雨に佇む」…まさしくこんな感じだ
先祖に向かって悩みを打ち明け
聞いてもらった…
時には、涙さえ浮かべた記憶がある
ひとしきり話して帰宅した直後に
友人から電話がかかってきた…
「ごめんね…なんか私たち誤解してた」
そう言って謝られた…
ご先祖様たちが関与したかどうかは
不明ではあるが…
いつも感謝の気持ちを忘れず日々を過ごさなくてはならないと感じている…
初めて日記をつけたのは16歳の
元旦だった…
青春真っ只中の「私の日記帳」には
恋愛·失恋·友達…と、
やはり生きていくには避けては通れない
人間関係の喜怒哀楽がびっしりと
日々繰り返し書き残されている…
時が過ぎ…
出産、子育てに追われるようになり
10年近く欠かさず書いた日記は
生活に追われる中で余裕を無くして
書かなくなってしまった…
再開したのは娘に子供が生まれて
私が母から祖母になった時…
諸事情があり、シングルマザーの
娘とツインズの男児2人を助けるのが
私に与えられた次の役目となったからだ
ツインズが1歳前から一緒に暮らし
怒涛の日々を生きているが、
再開した2回目の私の日記帳は、
5年日記が終わり、今は10年日記になった
2冊が終わればツインズは16歳になる
今の「私の日記帳」は自分自身を
癒し…励まし…頑張れ…と奮い立たせる
私から私への日々のメッセージだ…
時々、友人とランチに行く
多人数でグループランチではなく
ほとんどが一対一だ…
ふと思い返すと「向かい合わせ」を
何故か避けている…
椅子が2つなら真正面は致し方ないが
4つ席がある時は、暗黙の了解で
斜め向かいに座る…
私たちは変わっているのだろうか?
そう思って少し調べてみた…
【以下ネットより抜粋】
女性は正面に座るよりも、斜め前に座るほうが好意を持っている可能性が高いです。 斜め前に座る場合は、あなたに良い印象を持っており、「もっと親しくなりたい」と考えています。
………良かった〜!
無意識にやっていた行動だったが
やはり、潜在意識というのだろうか
これからも、友人を大切にして
楽しいランチタイムを過ごしたいと思う
4月に叔母が亡くなった
93歳だった…
私は美容師だから叔母は
私が独立開業した当初から
ずっとお店に通ってくれた
野菜を上手に作る叔母は
お店に来てくれる時は
毎回、新鮮な野菜を沢山
届けてくれて本当に
感謝しかない…
定期的に来ていた叔母が
ぱったり姿を見せなくなり
半年近くして、いとこである
叔母の娘さんから亡くなった
事実を伝えられたが…
コロナをきっかけに
皆、家族葬だと親戚にさえ
知らされずに消えた叔母…
何で、こんな薄情な世の中に
なってしまったんだろう…
「ありがとう」の感謝さえ
伝えられないままで…
今も、その事を思い出すと
「やるせない気持ち」になる
真夏に親友の運転で「海へ」
行こうと話がまとまった…
次の日が休みの前日の夜に
2人で家を出た…
楽しく夜のドライブをしながら
海近くにたどり着いたのは
深夜だった…
「どうする?車で寝る…」
親友と話しながら朝を待とうかと
考えた時…
目の前にキラキラネオンが見えた
女2人でラブホに入るのは
なかなか勇気が必要だったが
とにかく寝たかったし…
意を決して入室し、2人で朝を
迎えて「よし!泳ぐぞ!」と
車で出発した瞬間…
目の前に、道路工事のオジサンたちの
集団が現れた…
すぐ近くに現場がある事に
昨夜は気がつかなかった…
皆、一斉に私たちに釘付けになり
完全に私と親友をただならぬ関係
だと思い込んだようだ…
そして、不敵な笑みを浮かべながら
私たちを凝視している…
「え〜!絶対誤解してるよ〜!」と
私が言えば、親友はひたすら大笑い
しながら海に向かって車を走らせた