2代目の愛犬はトイプードルの男の子で
今夏で3歳になる…
この子は、人間嫌いで子犬時代にも周りになつかずいつもギャングみたいな目で
私たちにケンカを売っていた…
「おまえは一体何が不満なんだい?」と
毎夜、頑張って絆を深めようとしたけれど
なかなか心を開く事がなかった…
前の愛犬と何が違うのか考えてみた…
先代犬は私の部屋で一緒に寝ていたのだが
亡くなってからポカンと穴が空いたようで
すごく寂しかった…
だから、今回はお互いに自立を目指して
1階と2階に別れて休む事に決めていた…
………これか?私の勝手な決め事が災いを
招いたのか?
ある夜、意を決して私の部屋に連れて行った。「目が覚めると」部屋の片隅にあるベッドで何だか落ち着いている愛犬が居た…
私の気配に気が付き顔を上げた時には
昨日までとは違う優しいまなざしの愛犬がいた…
「おまえ、寂しかっただけなのね」
早く気付いてあげれば良かったのに…
勝手に変なルールを決めちゃってごめんね
こうして、やっと思いが伝わった愛犬は
毎夜私と一緒に眠り心の安定を取り戻した
フラダンスを始めてすでに20年近い
今の先生は真面目で優しいとても良い方だ…
同じスタジオのフラ仲間も皆集まれば
60名程いるだろうか…
「私の当たり前」は踊る事だ
ハワイアンの曲を聴きながらドレスを
身に付けて踊る…
日常では決して見せない姿に変身して
非日常を楽しむ…
フラダンサー達が皆、知っているような
有名なハワイの方に歌い演奏をして頂き
踊らせてもらった事は私の一生の宝だ
私の最終目標は、地域の方の役に立つ事だ
仕事ではなく、健康作りのお手伝いが
出来たら、今までの20年間が少し活かせる
私ごときが…だから誰にも話した事はない
縁あって読んで頂いた方にカミングアウト
したいと思う…
夕方…
裏庭にある家庭菜園に野菜を採りに行く
この時期は、夏野菜のオンパレードだ
「また、きゅうり〜」と家族の嘆きが
聞こえてきそうたが、そんな意見は無視し
節約と健康を考えて献立を決める…
「何がたべたいの?」なんて女神様みたいなお言葉を掛けていたら、毎日毎日の料理
担当は身も心も保たない…
いかに、安く!早く!簡単に!見栄え良く
この業務をこなす為には全集中しなければ
ならない…苦行なのだww
「街の灯り」がともる頃…
車の止まる音がして、愛犬がちぎれんばかりに尻尾を振り出した
「帰ってきたか…」今日のミッションも
何とか間に合った…我ながら良い出来だ。
「おかえり〜!」「腹減った!ご飯何?」
「ただいま」が先だろ…と内心思うけれど
食べる事は生きる事…素直な発言である
このところ梅雨の晴れ間でお天気が良い
7月7日の七夕の夜、織姫と彦星は再会
できたのだろうか…
昨夜は、天の川も綺麗に見えていた…
笹に短冊…情緒のある日本の風習
立ち止まり短冊に願いを書く…
そんな心の余裕をずっと持ち続けて生きていけたら素晴らしいなぁ…
「あ〜!定期券忘れた!」
忘れたのは私ではなく幼なじみの親友…
「どうしよう〜」と電車内で困惑していた
親友が私にこう言ってきた…
「先に出て定期貸してよ」と…
田舎ののんびりな駅も通学時だけはごった
がえしたので、ドサクサにまぎれて貸して
と頼み込まれた…
16歳の浅はかな計画だった
何だか可哀想になって「いいよ」と私。
最初に走って出て後方にいた親友に柵越し
に手渡した瞬間…
「こら!何やってんだ!」と駅員さんの声
バレないはずがないわけだ…
学校に行き着く前に駅員さんにこっぴどく
お叱りをうけ私の定期券は没収された。
「学校にばれるよね」2人で話し合って
担任に自首を申し出た私たち…
その後、学校でも怒られて反省文を書かされた。
下校時、駅に寄り謝罪をして定期券を返してもらった…その時駅員さんが言った
「何で学校に言ったんだよ」と…
お灸をすえて返すつもりが自ら自白した私たちに苦笑いだった駅員さん…
一日中ずっと謝り続けた私たちであったが
結局は「自業自得」と言う事だ…
「友だちの思い出」として今も鮮明に残っている。