《今1番欲しいもの》
今一番欲しいもの。
お金?
権力?
才能?
友達?
愛?
時間?
……
言い出したらキリがない。
どれも欲しい。
全部欲しい。
それなのに、
「今1番」
そう聞かれると、
何なのかが分からない。
欲しいものは沢山あるのに、
「今」「1番」この2つがつくだけで、
何が欲しいのだろうと考えてしまう。
だから本当は何も必要ないのかな?
いや。
本当は、
この気持ちを共感してくれる人が欲しいのかも、
《 衣替え 》
衣替えが今年もやってきた。
私は、このなんとも言えないシーズンが
なんだかんだ好きだ。
冬のように寒い日もあれば、
春や夏のように暖かい日もある。
そんなどちらにも染まらない、
そんな今のシーズンが私は好きだ。
また暑くなるかもしれないから、
半袖も何枚か棚に残したまま、
寒くなっても困らないよう
暖かいセーターも棚に入れ、
今年の衣替えも、
無事に終わった。
《 声が枯れるまで 》
声が枯れるまで
叫びたい。
私の胸の奥の中の本音を。
「あなたなら大丈夫でしょ?」
「〇〇が一緒なら安心!!」
そんな言葉を私にかけてくる。
私の何を知っているの??
学級委員なんて
私に出来ないのに、
当たり前かのように任せてくる。
学年代表だって、
私の他に希望している子がいたよ?
それなのに私がやらされる。
こんなやる気のない私より、
断然、
立候補した子にやらせた方が良いに決まってる。
「生徒会もやってみない?
職員室でその話題が上がったのよ!」
そんなのやりたくない。
生徒会の立候補者だって、
私が立候補しなければ
人数がぴったりで、
誰も落選せずに済むのに……
勝手に勘違いしてる。
私を都合の良いように理解してる。
私はそんな模範的な生徒でも、
完璧に何でもこなせるような器用な子でもない。
勉強だってできないのに、
「どーせ出来るんだから」
って言われるだけ。
私の何を知ってるの?
私の点数を見たことあるの??
でも、どれも私のせい。
ちゃんと本音を伝えず、
なんでも引き受けて来たから。
だから私は毎日思う。
声が枯れるまで、
本音を叫べるほど、
強くなりたい
と。
《 始まりはいつも 》
「ほらー!起きる時間だよ!起きなさーい」
私は寝坊が大得意!!
アラームを鳴らしても、
家族に起こしてもらっても、
なかなかすぐに起きれない。
まるで死んでしまったのかのように
深い眠りについているのだ。
昨日も今日も
きっと明日も
寝坊をする。
私の一日はそうして始まる。
毎日同じような朝、
何も変わらないんじゃないかと思う。
それでも、
1日1日、
違う日を生きてるんだよね。
なんて不思議なんだろう。
毎日同じように感じるのに、
同じ日なんて1度も来ない。
そんなことをぼんやり考えながら、
私は、今日という日を過ごした。
そんなことをしていたら、
また今日が終わってしまった。
始まりはいつも、、、
「ほらー!起きる時間だよ!起きなさーい」
また今日も寝坊した。
《 すれ違い 》
私は、学生だ。
部活に勉強に
人間関係に
充実しているような、
押しつぶされているような、
追い込まれているような、
そんな風にして、
今日も私は生きている。
私は、器用でないし、
ギフテッドでもない。
勉強もスポーツも
平均より少し劣っている。
これと言った
強みも、
取り柄も、
私には無い。
本当に模範的な平凡だ。
「やらなきゃいけない」
なんて分かってる。
それなのに、
私は逃げてばかりだ。
自分の努力が、
結果に繋がらないのが
怖いからだ。
自分では100%頑張ったつもりでも、
それが必ず結果に繋がるわけではない。
でも結果に繋がらないのは、
私の100%が足りなかっただけ、
だから、次はもっと頑張れば良い。
そう思う人もいるかもしれない。
でも、私は、
それが出来そうにない。
私だって、
何事にも全力に取り組んで、
何事でも全力で頑張りたい。
でも、
何事にも全力で取り組めない、
何事にも全力で頑張れない。
いつも1歩引いてしまう。
失敗するのが、
結果に繋がらないのが
怖いからだ。
全力でやらなければ、
「私の全力じゃなから」
と否定できる。
でも、
いつも思う。
「あの時、全力でやってたら、
この結果は変わったのかな……」
と、。
自分で言い訳を、
逃げ道を作っているくせに、
後から毎回後悔する。
でも、
私は臆病だから、
弱いから、
ダサいから、
どうしても逃げようとする。
「全力でいたい私」
と
「1歩引いて言い訳が欲しい私」
が
今日も私の中で
すれ違う。