あの日君と歩いた道は、純粋無垢な君を表したような白いカーペットのバージンロードだったね。
あの頃は全てが新鮮で、何の変哲もない日常に君がいるだけで楽しかったよ。でも今はさ…
君の死体処理を手伝うために、この山道を車で走ってるね。
あの日はゆっくり歩いて、今は急いで走ってる。でも、きっと僕らなら大丈夫だよ。
誰にもバレはしないよ、バレたときは2人で心中してまた2人一緒になろう?…君の罪僕も一緒に背負ってあげる。
どんなときも支え合うと、教会で誓い合ったからね。
夢見る少女のように、愛らしい人となりなさい
そんな言葉をこの女子校はよく言う。
誰だって可愛くなりたい。
フリルのついたワンピースを着て、可愛い髪型で、お化粧をする。そんな女の子に私はなりたかった…
でも、そんなの無理に決まっている。
男の子として育てられ、この高校に通う生徒の欲を処理をするために通わされている私には…
夢見る少女は、実際は私みたいな子じゃないのかな?
私みたいに理不尽な目にあってる子が夢見てるんじゃないのかな…そうだと嬉しいな
あれ、ここ何処?
温かい、身体の中に何か入っている気がする…私、何していたっけ?
思い出せない、もう思い出さなくてもいいや。
(さあ、一緒に逝こう)
男の人の声だけが脳に響く、その声がとても心地よい。
この幸福感がずっと続けばいいのにな
通学路の近くに公園がある。通学路の近くにあるからといって、人が多いわけではない。
僕はよくそこで〇〇くんに殴られる。
その日は雨上がりで、公園には大きな水たまりがあった。
倒れたときに目に入った水たまりに映る空と僕を殴る〇〇くんの顔が綺麗だと思ったんだ。
…また、みたいな
入学式で一目惚れした彼女
綺麗な黒髪から香るシャンプーの香りは一瞬で私を虜にした。
勉強も運動も人と話すことだって苦手な彼女は、見た目以外取り柄がないと言われても納得できるぐらいだった。そのせいか、都合の良い女として日々汚されていた。
(大丈夫、私はあなたの味方だからね)と、甘い言葉を囁き彼女を堕としていく。
こんな汚い彼女を愛おしく想ってしまうのは、恋か、愛か、それとも…
私は欲しいものは何をしても手に入れる。そのためたら、どんな汚い手を使ったって構わないわ。