ひな祭りの歌のような、結婚式を
いつか自分もするなんて、
夢にも思わなかった。
照れながら、でも、かしこまって
二人並んで、みんなの前でお祝いを。
今思えば、本当に夢のようだった。
自分にとって大切な人との結婚式を、
無駄にしないように、
忘れないように、あのときの気持ちをとっておこう。
あなたに、たった1つの希望を求めるとしたら、
ずっとずっと、毎日僕のそばにいて、
なんでもいいから、僕の話しをきいてほしい。
1日、24時間の中で、一緒にいられる時間は、
数分しかなくても。
あなたと、会話して、相槌打って、
明日の約束、一緒に果たしたい。
文字じゃなくて、あなたの声をききたい。
僕にとっては、当たり前に大切だから。
僕には、はっきり言って、いろんな欲望がある。
仕事に関すること、プライベートに関すること
将来についても。
あと、何年生きていられるかわからないし、
あと、好きなことが、どれくらいできるか
わからないし。
果たして、明日も僕にとって、一日が普通で
あるか、わからないし。
叶えられること、叶えたいこと、
一つずつ、目標をもって楽しみながら、
挑戦していく。僕のありのままに。
水平線が見えて、車と並行して走ってる。
列車に乗って、時々揺れる感じが
僕の眠気を誘う。
今日の夕方には、あなたの元へ着くだろう。
長い道のりが、徐々に終点へと近づいて
海沿いから、いつの間にか家が立ち並ぶ街並へ。
列車だったから、こんなに僕は、
あれこれ思い出を巡ったんだ。
今度は、あなたと列車に乗って
遠くに行って、また違った景色を見に行こう。
一人で遠くの街へ、誰も僕を知らない街へ
行ってみたい。
新しい自分探しに。
1箇所にずっといることが、僕には難しいから。
いろんな場所で、いろんな人に出会って、
いろんなことを知ってみたい。
今までの自分が、きっとすごくちっぽけに
なるくらい。
今までの悩みが、なんだかつまらなくなって、
新しいことに集中して、宝物を見つけたみたいに
吹っ切れてみたい。
遠くの街に、憧れを、どこかにいる誰かに希望を
もって。