そうさけんで
ないたことが

眠れない夜を
渡るように聴く音楽

目を閉じるのが怖かった

じぶんのつづきを
確認して夜明け前

塞いだまま横になる
寄り添った　拍の
起き上がる音

さよなら

身体を失ってからも
行き先があるのなら
僕ら

出せない声のかわり
季節毎の匂い
その、
ひと呼吸になるよ

さよならが云えずに

土砂降りの日

相対性理論で
耳を塞いだ

眠れない夜
街灯の下

開いた透明な
傘ごと回った

こんな気持ちの時も
ひかりは綺麗でしょ、と

母は、笑う

おげんきですか
あたいはげんきです

そちらはおかわりありませんか
あたしはもう音色も言葉もない

このせかいのさびしさに
よーやくなれてきました

はなしたいことはないけれど

よみちに　なにかを
いくつかぱちぱち
おきざりにしています

ちかぢか　サーカスをみにいきます
どーしんにかえる　が
つぎのたびのしゅだいです

そのうちなのっていたなまえもわすれる
きみのなまえくらい
くびをながくながく
どこでたべてもびょうどうなたべものとして

おぼえていたいものです

それでは、また