7/4/2023, 10:07:42 AM
君の好きは
僕の好きと違って目減りする
減点方式でいつか
ゼロ以下になるんじゃないかな
カミサマ
与えてくれるならさ
こういうのじゃないのが欲しかったよ
正しいのか知りたい
わけじゃなかった
7/3/2023, 1:25:58 AM
どうか
それを
だれかのたいおんのように
おもっていられますように
またあしたがきてしまった
だれかのぜつぼうではなく
7/1/2023, 3:16:38 PM
切手だとして
何処に貼ろう
宛先はどこだ
3階窓の風景
枠ごと剥がし
扉に貼った
左角、少し
背伸びして
7/1/2023, 6:12:16 AM
イヤマフで耳を塞いだ
人の声が怖かった
イヤホンで曲を流す
それもまた人の声だった
イヤホンの上にイヤマフをしてる
そうやってじゃないといまは守れない
心と
居場所を
転んで
立ち上がるための両手を
自由にする、には
6/30/2023, 1:02:16 PM
切れ味のいい鋏が欲しい
どこに繋いでいるかわからないから
取り敢えず小指から一本ずつ試すから!
そういって駆け込んできたのは
しとどに雨に降られたらしい女の子だった
指ごといきそうな、勢いで
カウンターの奥からタオルを取り出し
渡しがてら思案する
はて
ここは道具屋じゃないんだけどな
カウンターの後ろに並んでるのは
ざらっとした手触りの書籍の羅列
仕方ないなぁ
阿部貞は避けて
無難にあかずきん にしておくか
そう思ってパンと温めた葡萄酒も出し
オオカミヨウのハサミを書籍から抜き出した
悪縁は切れるんじゃないかな
獣の腹をざくざくやれるくらいだから
彼女はやった
思い切りいった
カラッポになった相手の空洞には
お決まり通り石ころを詰め込んできた、と
意気揚々と笑っていた