6/18/2023, 3:00:16 AM
みらーいみらい から
語りが始まる
未来話 を 聞きに行った
占いのようなものは
信じられないけれど
語り部が語る未来には少し興味が沸いた
街中ビル4階
資料室のような雰囲気の扉を開ける
5歳くらいの女の子がちょこんと
革張りソファーに腰掛けていた
僕と目が合うと細い月みたいに
薄っすら笑う
あどけない声で向かい側に座るよう促され
着席したと同時に
(みらーい みらい)
脳内に 声が聞こえた
目の前にいるのは小さな女の子なのに
聞こえてくる声は嗄れている
6/15/2023, 1:00:36 PM
待ち合わせは 913.6 ム
海辺のカフカ、前
もしかしたらいま
向かい側の棚の本を引き出しているのが
彼女かもしれない
と思いながら 僕は待った
同じ町の図書館である確率ははたして
どれくらいだろうか
6/12/2023, 6:26:31 PM
小さい子のふわふわしたスキキライは可愛い
誰かを傷付ける強さもなく
誰かを否定する弱さもない
ずっとそんな風でいたかった
5/29/2023, 9:38:49 AM
思い出すのは夏の前日
半袖になれない腕を抱えたあの日々
君が淡々と巻いてくれる包帯が眩しかった
痛いのは此処なんだからね、と
人差し指で向かい側の
みぞおちをトントン叩いてさ
触れたいのに触れられるのは
僕の脆く赤いとこばっかりだった
手当ての意味を知った僕が
それからずっと先の、いま
それらを懐かしく
眩いばかりのひかりみたいに、胸に抱える
5/14/2023, 10:14:40 AM
僕の中の又三郎の音と
違うことがとても嬉しかった、あの曲
文学モチーフのアルバムを
その本を読み返しながら聴いていた
初めて物語に触れたときのような
みぞおちがふわっと上がる
期待と羨望を混ぜたような心持ちがした
どっどど どどうど
どどうど どどう