4/30/2024, 7:33:07 AM
風にのって、どこまでも。
飛んでいきたい気分の今日は、心地よいひんやりとした風が窓から入ってきている。
なかなかうまくいかないときほど、視野が狭くなっているものだ。
でも、風は、何にもとらわれない。
どこからともなく来て、またどこへともなく去っていく。
いつも軽やかに自由で、その姿や形をとらえることすらできない。
私も、自分の心の中にいつも風を通していたい、と思う。
閉めきって留まった湿っぽい空気の中にいる、と気づいたときにはサッと窓を開けたい。
心地よい新鮮な緑の香りにふれ、新たなインスピレーションを得て、ここからどこか遠く思い描く場所まで風にのっていくために。
4/22/2024, 8:17:28 AM
人生の雫
生まれてから今日のこの日まで、雫を一滴ずつ溜めてきた。
楽しかった日の明るく輝く黄色い雫、
感動し心があたたまったあの日のピンク色の雫、
初めての経験に胸を躍らせた黄緑色の雫。
その一粒一粒はとても綺麗で、いつでも思い出したい尊い光をまとっている。
でも、それだけじゃない。
涙にうちひしがれたあの日の悔しい赤色の雫。
挫折を知り、孤独に追い込まれた灰色の雫。
過去を悔やみ、現実から逃れたかった深い青の雫。
時に、なかったものとして密かに心にしまい、恥じてしまうような気持ちにもなるかもしれない。
だけど、すべての一粒一粒の雫が少しずつ溜まった私だけのコップの中の水は、他の誰にも出せない本当に深く、綺麗な色をしている。
もし今、その色が少し暗くにごってしまっていても、これから一粒一粒明るい雫を溜めていけばいい。
いつか、自分だけの色に辿り着けるだろう。