今日は街の宿でシーマと一緒に寝ることになった。
「おっ泊り♪おっ泊り♪」
シーマは凄く楽しそう。長旅になるからこれからお泊りの機会は沢山あると思うが……
「ん?どうかした?」
「え?あ、いや、なんでもないです」
「そう?」
「は、はい……」
やはりまだ他人と話すのは慣れず、つい口籠ってしまう。
「リースはベットに入らないの?」
「え?………ああ」
先にベットに寝転がりゴロゴロとくつろいでいたシーマが尋ねてくる。
言われるまで気づかず、私はシーマが寝転がっているベットと反対側のベットに腰掛けた。
「明日も早いし、もう寝…」
「えー!勿体ないよ〜せっかくお泊りなのに〜」
「え、ええっと………」
………結局断れず、少し話をしてから寝ることになった。
ー数分後
「………………zzz」
(寝てしまった……)
シーマはとても幸せそうな顔で眠っている。
(………寝なきゃ)
そう考え、私もベットに横になり布団を被る
「………………………」
目を閉じながら明日すべきことを考える。
(明日もシーマと一緒に次の街まで行かないと………)
明日も彼女と一緒にいれると思うと、少し心が弾む気がした。
(不思議だな………)
今までは眠りにつく前は『明日が来る』という恐怖が心を支配していたが、今は違う。
明日が少しだけ、楽しみだ。
(………………ちょっとだけ、嬉しいな)
そんなことを考えながら、私は眠りについた。
ー眠りにつく前にー
リース・リリィーナ
時折考えることがある。一体誰が最初に不老不死お臨んだのだろうか、と。
シーマはたぶん、死が怖いとか、ずっと若くいたいとかそういうのだと思ってる。
その人たちは不老不死になれたのかなぁ
シーマはなれていて欲しいなぁ
だって、絶対に知っていてほしいから
永遠に生きることを
永遠に苦しむことを
永遠に、永遠に………………
ー永遠にー
シーマ•ガーベレル
もう何百年も生きてきた。
いろんなモノにも触れてきた。
『始まり』にも『終わり』にも。
だからもう、楽しいことも悲しいこともないんだと思ってた。
ーもう、生きている意味も無いと
でも、君と出逢った。
優しい緑と蒼の瞳を持つ君に。
人と関わるのはやっぱりまだ平気じゃない。おいてかれるのは凄く怖い。
いま
でも、君といる現在はー
「シーマ、どうかしましたか?」
「………なんでもないよ♪リース♪」
シーマにとっての理想郷だ。
ー理想郷ー
シーマ•ガーベレル
子どもの頃から自分だけのキャラクターを考えるのが好きだった
今こうやって改めてキャラクターを考えていると、昔の子どもらしい無茶苦茶な設定にちょっと苦笑い
ー懐かしく思うことー