朝外出たら書く

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8/3/2025, 10:57:19 PM

炎天下の中、うるさく蝉が鳴く。
どのくらい時間が経ったのだろうか。
公園の木の影も少しずつ無くなっていく。
最初は君と話していたものの、少し気まずい雰囲気が流れる。
このほてりはきっと暑さだけではない。
思わずぬるい炭酸を飲み干す。無口な君は私を見て微笑みを浮かべる。

:ぬるい炭酸と無口な君

7/7/2025, 10:50:25 PM

夜風にちょっとした願い事をのせて祈る。
離れ離れになった2人が年月をかけて会えるように。
私達もその願いを年月をかけて叶える。
この祈りは達成するための誓い。
星はいつも私達を見守っている。

:願い事

7/2/2025, 10:54:40 PM

ギラギラと輝く光。
それはあらゆるところへ反射して私たちに色を見せてくれる。
クリスタルプリズムのペンダントを光にかざすと、横には色鮮やかな虹が現れる。
虹は奇跡的なものとして捉えられがちだけど、
案外機会を作ってしまえばすぐ横に現れる。
日々を過ごしていく上でいかに奇跡を隣まで引き寄せられるか──。
この虹だってクリスタルをかざすまでわからない。

:クリスタル

6/2/2025, 10:49:08 PM

ざぁざぁと降る。
ばさっばさっと傘をさす音が次々に聞こえてくる。
ひとりぽつんと取り残される。みんなと同じものを持っていないから。
電灯から見える雨粒を見つめる。きらきらと輝いている。
前を向くと傘をさした人々がこの場を去っていく姿が映る。
ぴちゃぴちゃ足音を立てている。ぽつぽつと傘が雨粒を弾く音。
もし同じものを持っていたら素敵なメロディが聴こえてきそうな様々な音。
ただ、決して同じ音を奏でない。一人一人が傘の中の、秘密のメロディを持ち合わせている。
運命の人が現れるのも素敵なメロディのおかげなのかもしれない。
後ろからの呼びかけに反応して振り向く。


:傘の中の秘密

5/22/2025, 10:45:01 PM

明日やろうと今日の私は決心する。
次の日なってみれば昨日と違う私になっているわけでもなく、ただ漠然と時の流れだけを感じとる。
もし明日の私に託さずに今日やろうと行動できた時は昨日よりも一皮剥けた私がいるだろう。

:昨日と違う私

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