彼(彼氏)「ごめん、あの、別れよ」
主(主人公)「はぁ?いきなりなんで!」
理解できなかった。
冷たい感じじゃなかったのに、上手くいっていたと思っていた。
彼「ごめんな、」
主「私の!私の何がいけなかったの?」
彼「…」
主「ねぇ、」
彼「言えない…」
彼「それじゃあ行くから」
え、どこに行くの?
そんなあっさりどっかに行かないでよ!
主「ねぇ、」
私は別れの際に思いをぶつけた。
主「そうなのね!私だけだったんだ、上手くいっていたと思っていたのは!」
彼「そ、それは」
主「今思えばさ、あんたブスだよね!」
彼「え、」
主「食べ方は汚いし、勉強は全然できない!」
主「…よかったかも、」
主「ありがとう別れさせてくれて」
彼は何も喋らなかった。
それでいい今から元彼になるのだから
彼「…」
彼「そ、そう、思ってたんだ…」
彼「ほ、本当はさ、これドッキリなんだ、」
主「え、」
え、ドッキリ?
彼「嫌いだったんだね、今までごめん」
主「ち、違!」
彼「さようなら」
主「ちょっと待って!」
ハハ、取り返しのつかないことをした。
通り雨、なんてこともないただの通り雨だ
傘を忘れた私にとってはとても嫌だったが、
友達にとってはそうではないようだ。
友「主人公… 振れたよぉ…」
私は何も言えなかった。
私には関係ない事だし、
言っても何も変わらない
私はただそっと隣にいてあげた。
この雨ずっと続いて欲しいな、そしたら友達も周りを気にせず、思いっきり泣けるのに。
なんで、通り雨なんだろう
窓から見える景色、
それは体が動かない私の唯一の楽しみ。
看護師の人がベッドを動かしてくれて外の景色を見た。
みんな働いていたり学校へ行ったりみんな動いている。
でも、私は何も出来ない
いつか自分を苦しめるものになるだろうね
お前達が言ってくる。
「気持ち悪い」 「臭い」 「馬鹿なの?」
「死ねよ」 「デブw」 「ゴミが!」
「キモイ」 「消えろ」 「▉▉▉▉▉▉」
もう、限界です。
形の無いものでも”言葉の暴力”だよ…
あなたが言ってくれた。
「好きです」 「愛してる」 「大好きだよ」
「ずっとそばにいて」 「今日も可愛いね」
「結婚してください」 「付き合ってください」
とても、嬉しいです。
形の無いものだけど”心に刺さる”言葉です。
夜遅くに仕事帰りで公園の道を歩いていた。
その時ふと、ジャングルジムが目に入った。
「懐かしい」
ブラック企業で疲れた体は勝手にジャングルジムの方へ歩いていた。
「今になっては小さいな」
誰もいない夜に一人でジャングルジムの上まで登りぼーとしていた。
「いつから公園で遊ばなくなったんだろう」
「あの頃は楽しかったな」
「仕事もなくて学校に行けば友達もいて」
「今になっては社会のために働いて」
「寝たら仕事寝たら仕事の繰り返し」
「もう、どうしよう」
色んな気持ちが心の中から溢れ出てきた。
「死にたいな」