私の名前

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8/28/2023, 1:36:23 PM

♯4 「突然の君の訪問。」
𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄

何も無い。
家具も家電も、カーペットも窓も。
ただ白いばかりで、ただそこにぼくが居るだけで。

することが無い。
じゃんけんかあやとりか、指スマでもしてみようか。
……。


──────。


分からない。
思い出せない。


吐き出したい。
どうか僕を肯定して。
いたかったんだ、すごく。


「 。」
そう言うぼくが、ただそこに居た。





「───!」
「───!!」

騒がしさに目を覚ます。
白い天井に白いベッド。そして点滴。


ああ、そっか
おはよう僕。

ありがとう。

いつかの日に突然現れたぼくに、お別れを告げた。

8/3/2023, 12:01:54 PM

♯3 「目が覚めるまでに」
𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄

友達ができました。
とても気が合います。ワタシのことを肯定してくれます。話していてすごく楽しい。

なんだかとっても嬉しくなりました。


家族とも円満です。
やさしい両親に、かっこいいお兄ちゃん、そしてかわい妹もいます。

いつも笑顔の絶えない、円満な家族にほっこりします。


ついに恋人ができました。
こんなワタシのことを褒めてくれるし、包み込んでくれるようなやさしさがあります。

一緒にいて安心する、そんな人です。


ワタシは今、とっても幸せです。
私ほどに充実した者はいないのではないかと、そう思うほどに、とっても幸せです。









────酷く荒れた部屋でただ一人

醜い誰かが、そう呟いたのでした。

8/1/2023, 1:02:25 PM

♯2 「明日、もし晴れたら」
𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄

8月の空の下。重い足取りで地面をける。
噴き出る汗をどうにかしたくて、でも何も思い浮かばなくて。
啼いた蝉に「此処から出ていけ」と言われた気がして、蒸した空気が「息をするな」と言っているみたいで。
泣きたくなった。そのまま死んでしまいたくなった。



こんな約束のせいで、夏が嫌いになりそうだ。



雑木林の中。重い足取りで地面をける。


少し開けた場所。
目的地に着く。


────────あぁ


こんなヤクソクのせイで。
















炎天下。
煩い蝉を背後に、ボクはただ

7/24/2023, 12:36:56 PM

♯1 テーマ 「友情」


小さい頃たくさん遊んだあの子とは、もう疎遠になってしまったけど、

小さい頃全く話さなかったあの子とは、最近になって
よく話すようになった。


「ずっとなかよし!」と誓ったあの子とは、簡単に喧嘩離れをしてしまったけど、

たまに喧嘩をしてしまうあの子とは、なんやかんやで仲がいい。


「真の友情」とかよく分からないけど、こんなもんだと思っている。





こんなもん だけど、これがいい。