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6/4/2025, 12:00:30 AM

足場立ってるところが見たいとか言って、週末息子夫婦が帰ってくる。もしかしてだけど、おめでた報告とかあるのかなと思ったけど違った。妙にホッとした。

「Uberとか来ないし、手料理……も、自信ないから好きなもの買ってきて、お金出すから…」と、言ったら嫁が喜んで、「好きなもの作っていいんですか?」って、逆に聞かれた。

いいよ。
車も、嫁を助手席に乗せて走るなんて、怖くてたまらん。
「勝手に車使っていいよ」って、言ったら、「おかあさん、乗せますよ」と。
なんだか、逞しい嫁で良かった。モジモジされるよりいい。

うちは相続させるほど財産も無いし、息子は婿養子に出した。ど田舎のうちに遊びに来なくても、嫁実家のほうがいいと思うんだけど。

「ぁ、あの、お腹いっぱいお米を食べたいんですけど…」って、言うから急いで知り合いの農家さんに連絡して玄米30キロ、1万円で購入した。ついでに5キロ米袋も6枚買っておいた。

向こうにも精米所はある、10キロ毎に100円。で、5キロ精米はやったことないけど、できると思う。ぃや、待て…30キロの玄米を置くほどのスペースはなさそう。。

う〜ん、ま、いっか。
聞いてみよう。


6/1/2025, 10:06:52 PM

雨がやんで、今日は足場が立つ。いよいよ家の修繕が始まる。先日、夫がこの期に及んで、「金…大丈夫なんだよね、」と。

ふ。

♪いーつのことぉだかぁーおもいだしてごーらん、♪

♪7年前、あんた無職でわたしは鬱で、息子ニートで収入は母の年金のみで、預貯金残高が30万だったでしょー♪

お義母さんから、「こういう時は、貴女が旦那にアドバイスしなくちゃ駄目でしょ」って言われたから、お義母さんにハッキリ言ってやった。「大の男が考えてやってる事に、女が口出す事はないですよ」。
夫は農業をやりたいんだよね。。

あの時思ったんだよ、鬱になってる場合じゃないって。オラ、どんだけ工夫してやりくりした事か。。

そんなことは、夫は知らぬが仏で良いのです。

毎朝夫が出かける時は、背中をパァーンと叩いて送り出す。

元気で働いて帰って来い、怪我すんな。
それだけ。

パァーン!





6/1/2025, 7:35:16 AM

例えば、A宅は年収1000万で、B宅は年収400万で、それはB宅が負けている…って、見られるよね。A宅のご主人が謙遜気味に、「うちは年収1000万ですけど、」って事をいちいち言ってるとしたら、『B宅よりうちの家族の方が幸せを感じているんですよ、俺のお陰で』と、思ってるのかな、と。。

幸福感て、突然ふわっと胸の辺りに盛り上がってくるんだけど、そのスイッチは人によって違うんだろうと思う。

わたしは、よくスーパーで、買い物カートを押しながら夕飯何を作ろうか考えて居る時に、幸福感が湧いてくる。

フワッと。
あれ?と、意識した瞬間に何事も無くなる。あと、食器を洗ってる時とか。靴を履く瞬間とか。

はっきりと分かる時は、誰かとお喋りしていて、笑いあった時。

そういう時にはすぐに祈る。
『神様ありがとうございます』

恐らく、わたし達夫婦みたいな低所得者は、南海トラフなど大災害があったらすぐ死ぬ。最後は、お金持ちしか生き残らないというか、生き残れないと思う。なんとなくそう感じてる。もし、何も無いという喜びを、分かち合うことを知らなければ、生き残って、何も無い世界で修行するより他にないんだろうな、と。

5/30/2025, 6:52:22 AM

いつからこの人は、わたしのことを『えむ』と呼ぶようになっただろう。わたしの名前の最後の1文字を発音すると、母音が『あ』になる。それが、言いにくいんだって。

だから?
だから、

わたしの名前のイニシャルが、『M』だから。

ふぅーん。

だけど、最後が『む』で唇を閉じる発音だから、遠くで呼ばれても聞こえない。うんと近くじゃないと、聞こえない。

ねぇ、本能ってすごない?
渡り鳥の、渡りの経路になっているらしい、うちの真上は。こんなに糞を落とされても、文句一つ届かないよ。


5/26/2025, 9:03:35 AM

今年に入って、わたしは悪夢ばかり見ていた。屋根が崩れ落ちる、雨漏りがしてリビングがズブズブになる、大雨が降って散乱したゴミが家に押し寄せてくる…などなど。家に関する悪夢を何回か見た。最後に見たのは日記によると、3月の中頃だった。
なんとなく不安がヒタヒタと押し寄せてくる感じがしてた。

今年の最大寒波の大雪の影響で、ご近所さんの屋根がとんでもないことになって、4月の中頃に修繕工事を行うとの事だった。そこを請け負う地元の業者が挨拶に来た時、当然営業も兼ねてのことで、「お宅の屋根が、」との話しになった。ついでということで屋根診断をしてもらうと、『やっぱり……』の状態で、修繕費用は屋根と壁あわせておよそ400万ほど。

業者の話しによると、今やらないと、悪夢が現実になるところまで来ていた。悪徳業者のヨタ話ならいいのに、と思った。

ダメ元で保険会社に連絡して査定を受けた。仮に保険が下りたとしても、焼け石に水だと思うけれど……保険会社から派遣された一級建築士の方がこれまた良い人で、いろいろアドバイスをして頂いた。それでも400はかかりそう…下手すると500。幸か不幸か、地震保険がおりる事が決まった。つまり、一部損壊してた。
近年の直下型の地震があったことが一番大きかった。屋根がそんなにダメージを受けていたとは…………

保険担当から「因みにお見積はどちらの工務店になりますか?」と、聴かれて答えると「あぁ、あそこなら大丈夫ですね」との事だった。悪徳業者じゃなかった。

でも大丈夫も何も……もう、コープによく入ってくるチラシで、やっすい塗りパックで間に合わせるか…と考えて見積もり申し込みしたら、その担当の人も良い人で、「屋根の部分修繕は難しいし、専門職人でないと後々大変だから……」という事で、ここでもアドバイスをもらって、コープでの安パックは取りやめた。

さて………、夫婦の危機は金問題から…、うちも例外ではなく、何度も氷山にぶつかって底冷えの時期があった。

ここに来て数年ぶりの大寒波か、一昨年わたしの車を買ったばかりで、ローンは組めず。というか、ローンは危険。

もう、このまま放置して南海トラフで崩れて共に死のう。となった。だって、無い袖は振れない、ムリ。

最初の業者さんが、なんとかなるから諦めないでと言ってくれて、当初の見積もりより安く修繕できる事に決まった。ご近所で十数件の仕事が入ってるからそれで費用を抑えられるとの事。担当さん曰く、「仕事の数をこなすので、なんとかなりますから大丈夫」
業者の儲けまで明らかにしてくれて、
こんな儲けにならない仕事で大丈夫だろか。。

とりあえず夫と壁の色をどんな色にするかあれこれ話しているうちに、心配や不安よりも、嬉しさが大きくなった。この感覚は、やっぱり大切なことだと思う。

夫婦で繋いでいくのは、作っていくのは新しい縁だと思う。夫婦の縁はもう決まってるから、他人との縁を繋いでいくこと。
二人だけで乗り越えられることなんて限られてるし、自分が持っている運も限られてる。

歳を重ねれば重ねるほど、他人との縁が大切になってくると思う。どういうふうに受けた恩を返していけばいいだろうと考えた時、やっぱり他人のために身を粉にするしかないと思った。そこは夫とも一致していて、もう、それで充分。

今年もゴーヤを植えて芽が出てきたところ、それを担当の人が気づいて、「足場組む時、荒らさないようになんとかしますよ」と言ってくださった。しかも代金は、 保険が入金されてからでいいですよ、と。この人、……神様の御使いだょ……、と思った。 

優しい雨音だとしても、今は怖い。早く屋根を直したい➰➰➰


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