ミキミヤ

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6/1/2025, 5:20:59 AM

私とあいつは幼馴染だ。生まれてからずっとあいつと私は競い合ってきた。学校の成績も、薪割りの上手さも、剣の上手さも、ずっと切磋琢磨して高め合ってきた。
そんな私達ふたりともに、勇者の適性があることがわかった。勇者とは、選ばれたパーティを率いて、魔物たちを操り人間の領域を支配しようと企む魔王を倒す人。特別な適性がないとできないと言われている。私達2人には、その特別な適性があったらしい。
数々の競争や勝負を繰り広げてきた私達の次の競技は、魔王打倒タイムアタックに決まった。どちらのパーティがはやく魔王を打倒できるかの勝負。
私達は「絶対負けねえ!!!」と言い合って、冒険の旅へと出た。

神聖で崇高な目的のある勇者の旅に勝ち負けなんて、と言う人達はたくさんいた。でも、そんなことは私達には関係ない。これは“いつも”の延長で、魔王を倒すことは相手に勝つための手段でしかないのだ。

旅の道中で集めた仲間と、今日も魔王のいる北へ向かって進む。仲間たちは、私達勇者の勝負に呆れつつも付き合ってくれているいい奴らだ。

旅はいよいよ、魔物の出没が増える危険地帯へと突入した。
魔物をバッサバッサと斬り捨てながら、あいつは今頃どこで何をやってるだろうと考えていた。もう私より先に進んでいるだろうか。同じように魔物を斬り捨てながら前に進んでいるんだろうか。
ああ、あいつに勝ちたい!そう思うと、力が湧いてくる。
あいつに勝って、絶対先に世界を平和にしてやる!
決意とともに、私はまた剣を振るった。

5/31/2025, 9:26:31 AM

まだ続く物語 後日書きます

5/30/2025, 9:06:08 AM

渡り鳥 後日書きます

5/29/2025, 9:17:05 AM

さらさら 後日書きます

5/28/2025, 9:29:14 AM

もうこれで最後だから――そう思いながら個包装のクッキーを箱から取り出し、棚に仕舞う。
この動作をするのはこれで3回目。最近、お腹のお肉が気になりだして、おやつのクッキーは1袋だけにしようと決めたのに、どうも意思が弱くて上手くいかない。

少し離れたダイニングテーブルに座り、袋を開け、クッキーに齧りつく。サクサクとした甘さが口に広がって、すごく美味しい。テーブルに置いてあったミルクティーも口にすれば、もう、至福、である。

箱の中のクッキーの残りはあと2袋だった。やっぱりもう1袋食べたいなあ。そう思って立ち上がりかけ、我に返った。
さっき、これで最後って決めたじゃないか。いつもこんな調子で1箱食べきっちゃうから痩せられないんだぞ。このままじゃ、いつまで経っても痩せられないぞ。――自分で自分を叱りつけて、なんとか座り直す。

決めた量より2袋も多く食べてしまった訳だが、更に食べるのを我慢できたのは偉かったと、自分を褒める。こういうのの積み重ねが大事なのだ。たぶん。そんなふうに考えながらまた、ミルクティーを飲んだ。

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