〝愛があれば何でもできる?〟
誰かを助けるために命を救った人がいるとして、
その人は、誰かの心を壊してしまっているのだ。
大好きな彼は、私のために命を落とした。
私が助かったのは彼のおかげだとわかっている。
だが、それを愛の力なんて簡単な言葉にしたくはない。
愛があればなんでもできる?
笑わせるな。
世の中に、代償が必要ないものなんてない。
なんでも出来るとしても、私の心は戻らない。
〝後悔〟
もしあの時手を伸ばしていたら、
貴方は1人にならなかったのかな。
弱い私だから、孤立していく貴方よりも、
私が孤立しない方法ばかり考えていた。
後悔してからじゃ遅いのにな。
今更胸が締め付けられるなんて、変な話だ。
〝風に身をまかせ〟
はてさて、一体ここはどこだろうか。
電車で寝過ごしてしまったらしく、
知らない駅の構内を歩いている。
日差しはあるが、風が心地よい。
風に身をまかせ、もう少し探索してみよう。
〝失われた時間〟
誤って保存し忘れた資料、買い忘れて帰った買い物。
失われた時間は、勿論戻らない。
〝子供のままで〟
子供のままでいられたら、仕事もしなくていいのに。
毎日、スーツに着替えながら考える。
自由な時間も、のんびりとした休日も、存在しない。
生きるために仕事をするのか、
仕事をするために生きているのか、
もう分からないんだ。
〝愛を叫ぶ〟
懐かしいプリ写真を見つけ、思わず見入ってしまった。
みんな盛れていて、なかなか可愛らしい。
もう帰れない遥か昔に、そっと愛を叫ぶ。
〝モンシロチョウ〟
春はもう終わるというのに、
野にはモンシロチョウが舞っていた。
白く可愛らしい姿は、やはり春を連想させる。
ふわっとした姿は、春の陽気に包まれていた。
〝忘れられない、いつまでも〟
一枚一枚、ページをめくる。
大団円の晴れ晴れとした笑顔に、
ご愛読ありがとうございましたという言葉。
読み返すのは何度目だろう。
あまりにも、私の中での存在が大きすぎた。
どうやっても忘れられない、
いつまでも心の中でキャラクター達は生きている。