〝一年後〟
今日は私の誕生日!
クラス替えもあって去年より友達が増え、
沢山祝ってもらった。
一年後も、みんなのあたたかさの中で笑っていたいな。
〝初恋の日〟
風に乗って流れてきたその音に、私は一目惚れした。
だから興味がなかった楽器についても調べたし、
吹奏楽部の子にも色々聞いた。
…あの吹奏楽への初恋の日から、早三年。
高校に入学した私が、入る部活はもう決めていた。
部室に入るその瞬間、私の想いは報われる。
〝明日世界が終わるなら〟
もしも明日世界が終わるなら、私は何をするだろう。
しばらく考えたけれど、真面目に考えるのをやめた。
個人経営の小さな店を、放っておくことは出来ない。
この店も、誰かの居場所になってると信じているから。
最後の時まで、お客さんと笑っていたいな。
きっと、その時に一番人のあたたかさを知るんだ。
〝君と出逢って〟
君は陳腐な言葉だと笑うかな。
それとも、謙遜するのかな。
でも、本当なんだよ。
君と出逢って、私の世界は変わったの。
まるで、探していたピースがハマったみたいに、
やっと私が私になれた気がした。
きっとこんなこと、一生に何度もある事じゃない。
本当に有難う、私と出逢ってくれて。
君が、私と出逢った事を後悔していませんように。
勿論、後悔なんかさせないけどね。
〝耳を澄ますと〟
朝、目を覚ますと、隣にいたはずの君の姿はなかった。
耳を澄ますと、トントンと包丁の音が聞こえてくる。
君に料理を作ろうと思ったのに、
また今日も失敗してしまったようだ。
欠伸を飲み込んで、階段を駆け降りる。
いつまでも、君に飽きる日は来ないんだろうな。
〝二人だけの秘密〟
何年もたってもう塞がってしまったけれど、
二人で開けたピアスの穴は、懐かしい青春の思い出。
そしてなりより、大事な二人だけの秘密。
〝優しくしないで〟
この気持ちを抑えられるうちに、私から離れてほしい。
あなたは悪くないって、私が悪いんだって分かってる。
だけど、どうしようもないの。
この気持ちに気付いてしまうから、優しくしないで。
〝カラフル〟
カラフルな物も素敵だけど、モノクロも良いよね。
なんだろう、色褪せない美しさっていうのかな。
昔の映画でも、こんなに涙って出るんだ。