「君の背中を追って」

空に飛ぼうかな

「好き、嫌い」

すきすぎて君のぜんぶに嫉妬する

わたし以外信じなくていいのに
わたし以外嫌いになればいいのに
そう思っては、
気味が悪い程にあなたを縛り付けたくなる


勘違いしないで？
だいすきなの、だいすきの証だよ

「雨の香り、涙の跡」

君と会える日はなぜかいつも雨で、

「俺が傘持ってくよ」
会う前のお決まりの彼からのライン。


君と会う最後の日もたしか雨だった。

雨が降る中、公園で彼と言葉を交わした。

その日は二人とも傘を持って、少し距離が空いていた。

引き止め合うこともなく、彼との時間が終わる。

同時にわたしの目から大粒の涙が溢れ出てきた。
雨なのか、涙なのか、
ちゃんと彼との別れを惜しんでいるのか、分からないほどに。

｢糸｣

20を過ぎてから君と出会った。

きっかけは作品撮り。
君がモデルを探してたところからはじまった。

君が作って、
わたしが着る。

君が撮って、
わたしが映る。


全身が糸だらけになりながら、真剣にカメラを覗く
あなたの姿に、わたしは若干のどきどきを抱える。



いつの間にかわたしは君のことがすきになっていた。

同性をすきになった。

言わないと分からないよ、人の気持ちって
これしか二人の気持ちを確かめ合える方法は無いよ

｢届かないのに｣