｢記憶の地図｣

脳みそは地図のように
何本にも枝分かれしては
その先に僕の記憶が張り巡らされている

嫌な記憶ばかり増えて
僕の地図はどんどんひび割れてゆく

その中で僕の大切な記憶が
がんばって光を灯してくれている

それでも忘れたい記憶ばかりが
僕の脳を痛めつける


僕がしぬまで続く地図
そしてしんだら紙のように火に燃やされて
長旅だったのが嘘のように一瞬にして

無くなってゆく

｢マグカップ｣

恋人との定番のお揃いグッズ

あとで辛くなるから、
将来性の無いあなたとは買いたくない

もし君が死んだら、
悩みも君への願望も無くなって楽になるのにな

｢もしも君が｣

きみがいつもわたしの隣でする鼻歌

｢なんの歌？｣って、聞くと

｢なんの歌でもないよ｣って、
きみは言う

｢僕が今作ったんだ、めっちゃいいでしょう？｣

自慢げに言うきみが、
可笑しくて、いとおしくて

そんな会話をした二年前を今でも覚えてる


｢君だけのメロディ｣

｢I Love｣

だいすきなの、
きょうがんばってきみに伝える
何時間後にはわたしたち恋人になれてるかな、