箱庭メリィ

Open App
7/26/2025, 9:32:22 AM

ちらりと覗く白い腕が
夏の到来を知らせる

日焼け止めを塗った腕が
反射する光は

太陽のまぶしさを
そのまま表したみたいだ


/7/26『半袖』

7/25/2025, 9:21:06 AM

もしも過去へと行けるなら
いくつもの分岐点をやり直したい

でも記憶を持っていけないのなら
私はまた同じ選択を繰り返すのだろう


/7/25『もしも過去へと行けるなら』

7/24/2025, 8:57:20 AM

ビジュアルノベルゲームには、
『トゥルーエンド』というものがある。

それは作品によって
『グランドエンド』などと呼ばれることもあり、
言い方は違えど、要は『真実のエンディング』だ。

何周もして、何人ものエンディングを迎えたあとの
『トゥルーエンド』。

物語は「はじめから」でも、
重ねた「つづきから」の総体が『トゥルーエンド』となるわけで。

最終的、一番最後に結ばれるのは一人なのだけれど、
それならば、それまでの愛は「ニセモノ」になってしまうのか?

あの子と行ったデートで食べたクレープ。
あの子にした公園での告白。
あの子とキスをした神社での夏祭り。

すべて、別時間軸の同じ「俺」が体験した
別の女の子たちとの出来事だ。

「俺」は皆をそれぞれきちんと愛していた。
これが同一時間軸ならば浮気となるのではないか?
最後の一人の為だけに口からでまかせの「愛」を囁くのか?

『真実の愛』とは、一体なんなのか?


/7/24『True Love』

7/23/2025, 7:10:43 AM

あなたと手を繋ぎたかった
キスをしてみたかった
許されるのなら その先も

叶わぬ夢は夢のままで
私はあなたの友人でいられるだけでいい

今世での役割は友達のまま
またいつか 来世こそ
あなたの隣で
恋人として笑っていたい


/7/23『またいつか』



夜空に向かって虫取り網を振ってみても
何も得ることが出来ない

あんなに「自分を見てほしい」と輝いているのに
星は捕まえさせてくれない

ぼくのものにはなってくれない


/7/22『星を追いかけて』



「野に咲く花のように」
なんて綺麗事は言えない

そんな強靭な肉体も精神も持ってないし

けれど何とか生きていかなくちゃいけないから

花じゃない
雑草でもないかもしれないけれど
必死に今を生きる


/7/21『今を生きる』

7/19/2025, 10:51:15 AM

バンジージャンプだって
命綱があるから飛べるでしょ?

死ななきゃやすい

勇気を出して、飛べ


/7/20『飛べ』 (自戒を込めて)




「なんでもない日バンザイ☆」

昔とある映画で聞いた

今日は誰かの誕生日であり
誰の誕生日でもない

君にとってどうでもいい日は
あなたにとって特別な日

ワタシにとっては?
なんでもない日

今日の毎日こそが特別な日


/7/19『special day』




お姉ちゃんの膝の上で眠るあの子
その膝の上で眠るぼく

お姉ちゃんは本を読んでいる
木陰でそよそよ揺れる葉のしたで

あの子は眠る
あの子は落ちていく 夢の中へ

ぱちん、と弾けたようにあの子が起きた時は
木の葉が落ちてきた時だった

飛び起きて跳ねたあの子の膝に驚いたぼくは
にゃあ、と声を上げた


/7/18『揺れる木陰』

Next