箱庭メリィ

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5/13/2023, 5:15:47 PM

ゆっくり
ずっと読めていなかった本を読みたい

あたたかな日差しがさす窓辺で

お気に入りのオレンジティーと
アールグレイのクッキーをかたわらに


/『おうち時間でやりたいこと』



あまいあまいチョコレート

食べると苦く感じてしまうなら

わたしは子どものままがいい


/05/12 『子どものままで』



あなたのことが大事だから
私は私を犠牲にしてまでも
尽くしてきたというのに。

あなたはそんなこと微塵も
気にすることはなく、
気がつくこともなく、
ただ厚意に甘えていた

私が甘やかしていたのだから
私が気づかせないようにしていたのだから
まさかそこまで尽くしているとは
思っていないだろう

だんだんと、それが当たり前になって
あなたはそれを当然のことだと受け入れ
甘やかしがワガママを冗長させた。

その頃にはもう
後戻りすることは出来ず、
私が唯一の望みを伝えると
あなたは困惑し私を訝しんだ
「当たり前」が崩れた瞬間だった。

これも愛の形
長年かけてひび割れを見過ごしていた
私自身への罰

私はあなたが幸せであれば
少しでもあなたの邪魔に
負担になるものを減らせたら
それでよかった

感謝されこそすれ
ひとつの望みで僻まれるとは
思いもよらなかった

あなたをすきなだけだったのに


/5/11 『愛を叫ぶ。』

5/10/2023, 6:06:29 PM

あなたはわたしを守らなくてはいけない

窮屈でないようにやわらかなベッドに寝かせて
たっぷりの栄養とキレイな水を浴びせて
この美しい体を保たせなければならない

そうして緑の騎士に守られた姫は
硬く閉ざされた部屋の扉を開けて
空高く羽ばたいていくの

真っ白なドレスをはためかせながら


/『モンシロチョウ』

5/9/2023, 5:02:57 PM

あなたがあの時、気軽に言った言葉

心に残って消えないの

忘れられない、いつまでも……。


/『忘れられない、いつまでも。』




一ヶ月先、なんなら三日先でさえ未来は分からないのに、一年後なんて思い描けるだろうか。

今まで思い描いた一年後なんて、自分の理想の高さに落ち込んでいたものだ。
簡単なことすら、結果的に自分を裏切ってしまうこともある。

誇りなんて殊勝なもの持ってなくてもいい。

一年後も、せめて、明日も生きられると思える自分でありますように。

/『一年後』




“それ”が“そう”だと気づいたのは、10年後だった

感情がこんなに入り乱れるのに
姿を見るだけで幸せになる

あの時は恋なんて知らなかった


誰かと結婚して、子どもの代わりに
あの世へ行ったと聞いた

もう会えない
どこかで生きているという希望も持てない

存在を失くしたことで気づいた
あれは恋をしていたのだと

恋だと分かっていたのなら
自分のものにすることもできたのに


/『初恋の日』

3日文まとめ上げPart2

5/7/2023, 9:50:22 AM


もしも明日世界がなくなるとしたら
それでもぼくは、きみの幸せを願うよ

たとえぼくが世界の破滅を止められるとしても
きみの幸せ以上に大切なことなんてない

きみをしあわせに出来ない世界に
未練なんてない

たとえぼくも、この世界から消えたとしても

きみひとり、残すことになったとしても


/『明日世界がなくなるとしたら、何を願おう。』
某ゲームを思い出したので。
春を告げる白の鳥と終わりを告げる黒の鳥。

5/6/2023, 6:38:51 AM

あなたに出逢って、俺はあなたの凄さを目の当たりにした。
可愛さを目の当たりにした。

憧れていた頃より気さくで
画面の向こうにいた頃のように完璧で
初めて逢った時より案外間が抜けてて
思っていた以上に気配り屋で

ステージに立つと
がらりと変わる空気

劣化版と言われたのが腹の底から悔しかったけど
まだまだ敵わないのだと
思い知らされた

あなたと出逢ってから俺は
自分の底になかった感情を知った

/『君と出逢ってから、私は・・・』




『大地に寝転び雲が流れる』

家の裏手にある小高い丘。人があまり来なくなった展望台の奥。
他の木々に隠されるようにひっそりと立つ木の下で、目を閉じるのが俺の癒しだった。
そよそよとやわらかな風が頬を撫でる。
三寒四温を抜けた春の気候は、昼寝をするのにちょうどいい。
当たると暑いくらいの陽光は、こうして日陰に来てしまえば心地よい温度に変わる。

うつらうつらとしていると、展望台の方から幼い子どもの声が聞こえた。

「ねえ、お母さん!あれ、あれ見て!ソフトクリームみたい!」
「ふふ、本当ねえ」
「王子さまいるかな⁉」
「いるかな?いるかもね」
楽しそうな親子の声。親子が話しているのは、子どもたちに人気の幼児向けアニメだろう。

「ソフトン王子とクリーム姫は、いっしょにいるのかな?」「そうだといいねえ」
「こないだクリーム姫、ようかん国王にさらわれてたよ!」「そのあとソフトン王子が助けに来てくれたよね」
「あっ、そうだった!ソフトン王子、かっこよかったー!」
「きっと二人で仲良くおやつ食べてるよ。さ、私たちも帰ろう?帰っておやつ食べよう」
「たべるー!今日のおやつはなーに?」

母親が答える声が聞こえる。
楽しそうな声はどんどん遠ざかり、いつしか静けさが戻った。シーンとした空間になったと意識した瞬間。
腹の音が鳴った。

先程までアニメのキャラクターとはいえ、食べ物の話が聞こえていたからだろうか。
おやつの時間だと母親の言っていた言葉に腹が触発されたのか、一度空腹を自覚するとどんどん腹の音が鳴り始めた。

「腹減ったな……。帰るか」

主張の激しくなる腹を撫で、つむっていた目を開けた。広がる青空に、ソフトクリームみたいな雲ひとつ。


/5/4 『大地に寝転び雲が流れる・・・目を閉じると浮かんできたのはどんなお話?』王子の名前、うっかり別のピンク頭さんが浮かびそうでした。



『ありがとう』

あなたに感謝を伝えるのは恥ずかしいからと、ずっと言わずにいてしまいました。
思いはちゃんと告げなければ、ただの石になる。喉の奥に詰まってしまった、石ころに。


今日は言葉の代わりに花を贈ります
8本のピンクのバラを。
渡せなかった、あなたの墓前に


/5/3 『「ありがとう」そんな言葉を伝えたかった。その人のことを思い浮かべて、言葉を綴ってみて。』
三日もサボってしまった。まとめ上げする為、こちらは短めに。

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