「空恋」
季節は夏の日
あの日のことを鮮明に覚えている
セミが鳴いていて、君の背景がが歪んでいた。
僕が、
「コンビニでアイス買う?」
そう聞いた時君は迷わず「うん!」と返事をした。
けれども君は何も言わずに、
2個入りのアイスを買った。
そのままアイスを買った君を追って話を聞いたら、
“二人で分けるの”
だって、君は言ってアイスをくれたんだ。
そのまま分けも分からず
家から遠ざかって近くの川へ行った。
“川遊びでもするの?”
“うん、暑いでしょ?”
そう言って水をかけられて
遊んで、笑って、君の目を見た。
空のように青くて、太陽のように明るい笑顔で、
“…夏みたいだね”
なんてロマンチスト見たいこと呟いて
“あはは、なにそれ”
と君を笑わせた。
令和7年 7.6
「クリスタル」
数年前、私はネックレスに憧れていました。
と言っても小学生2年生までの話で
今は金属アレルギーとかで付けたいとは思いません。
そんな私にもつけたくなってしまった
時期があったんですけど、
その時マーケットで見たクリスタルが付いている
ネックレスに目が釘付けになって、
“あれが欲しい”
と考えず口走ってしまったんですよね。
そして許しを得て購入して付けてたんですけど
私ずっと思ってたのが、
“光が反射して綺麗だな”
って事と
何故か脆そうな、割れてしまいそうな
そんな儚さを持ってる感じがして、
そのあとはずっと飾っていました。
先日押し入れで見つけて
懐かしくて
今、クリスタルがお題だったので
話してみました。
令和7年 7.2
「カーテン」
真夏の日にカーテン越しの光を見た事がありますか?
私は、何度も見ています。
実を言うと私は体が弱くて
そんな景色ばかりを見て生きています。
そうすると、
段々とその光がウザったらしくて、憎たらしくて……
“見ていてもしょうがない”
そう思ってしまうのです。
だから、だからカーテンは親が来る時とか以外は
必ず閉めています。
希望の光でもなんでもない
唯一見える光が、
うざったるく感じてしまうのです。
私の中の希望なんて明るくないのに……
太陽の光は、
カーテン越しでも
こんなにも
光り続けるなんて、
おとぎ話のように感じてしまうのです。
令和7年 7.1