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「空恋」

季節は夏の日
あの日のことを鮮明に覚えている
セミが鳴いていて、君の背景がが歪んでいた。
僕が、
「コンビニでアイス買う?」

そう聞いた時君は迷わず「うん!」と返事をした。
けれども君は何も言わずに、
2個入りのアイスを買った。

そのままアイスを買った君を追って話を聞いたら、

“二人で分けるの”

だって、君は言ってアイスをくれたんだ。
そのまま分けも分からず
家から遠ざかって近くの川へ行った。

“川遊びでもするの?”

“うん、暑いでしょ?”

そう言って水をかけられて
遊んで、笑って、君の目を見た。

空のように青くて、太陽のように明るい笑顔で、

“…夏みたいだね”

なんてロマンチスト見たいこと呟いて

“あはは、なにそれ”

と君を笑わせた。

令和7年 7.6

7/6/2025, 2:03:39 PM