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1/17/2023, 10:37:27 AM

2023/117
「嫌われたもんだよな。」「何が?」ボソリと呟いた一言に反応が返ってきた。「俺達木枯らしだよ!」「あー、まあ好かれてはないよね。そんな要素も無いし。」「だろ!?」空を移動しながら偶然見えた家を指差し「ほら見ろよ、縁側にいる人間の顔!」「寛いでるね。」今日は陽射しが暖かく縁側で寛ぐにはもってこいの日和である。「負け組なんだよ俺達木枯らしは!」「負け組。」「あの窓に体当たりかましたら人間は驚くし嫌な顔するだろ!?」「されそう~。」「童話では太陽に北風が負けてるし!」「北風と木枯らしって同一だっけ?」ポンと手を叩いた後北風で思い出したであろう彼を引き合いに出した。「寒太郎は?」「あいつは勝ち組だったあ!!!」

1/16/2023, 2:10:11 PM

2023/1/16
「まあ、素敵!素敵だわ!!」
胸の前で手を組んで女王は目を輝かせた。
「互いが互いを庇い合う、なんて美しい友情なのかしら!」
頬を上気させ自分の目の前で捕らえられている男二人をじっと見る。
「本当に」

『反吐が出る。』

一瞬にして声の温度が無くなった。
「でもそうね、ここまで頑張ったんだもの。一度くらい挽回のチャンスをあげなくちゃね。」
そして一歩一歩罪人へと近づいていく。
「今から私が言うものを用意出来たら貴方方の罪を不問としましょう。」
「陛下それはいくら何でも他の者に示しがつきません!」
「あら。貴方私が決定したことに反対するの?」
「そういう訳では無いですが…」
「なら構わないわね。」
衛兵の言葉を一蹴した。
「それと褒美として望む物を何でも用意しましょう。」
「何でも?」
「ええ。何でも。」
「貴女の首でも?」

「勿論。」

1/15/2023, 10:48:46 AM

2023/1/15
「この世界は黒であり」「白でもある」「それでいて」「色鮮やか」「多彩で」「目まぐるしい」沢山の声が折り重なり消えていく。誰かに語りかけているようで単に事実を並べているだけのようにも聞こえる。「黒を絶望と言う子供がいた」「黒は安息であると説く大人もいた」「白も然り」「色彩然り」「然り」「然り」「世界は多義に満ちている」「多義であることが世界である」「そのように創った」「そうであれと創った」『我々が世界を創った』

1/14/2023, 3:36:52 PM

2023/1/15
「何で?」「どうして?」子供の頃はよく周りの大人に聞いていた。知らない事、分からない事、納得でいない事、たわい無い事からくだらない事まで何でも聞いた。辟易した大人はお座なりな返事が多かったように思う。ただ伯母は鬱陶しがらず毎回答えてくれた。調べてからだったり、「確か~と思う。」と、うろ覚えを前提だったり「私はこう思う(考える)」と、持論を話したりしてくれたものだ。

1/13/2023, 11:09:07 AM

2023/1/13
「夢をみてたい追いかけたい。いくつになっても少年の心を失わあだだだだ!!」彼の台詞を最後まで聞かずにアイアンクローをかました。「そうね-。夢は大事よね一。現実を見据えつつの夢ならね。」そう言いつつ更に手に力を入れて追い打ちをかける。「なら別に良い「給料全額宝くじにぶっ込むやつがあるかあああああっっ!!!」叫びながら私は全力で彼を宙づりにした。

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