LaLa♪

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10/4/2024, 12:17:24 PM

文化祭
最後のイベントとなるダンスパーティーが体育館で始まった。
彼氏彼女と躍る人。複数人の友達で踊る人。そこに私の姿はない。友達のいない私はこの瞬間をトイレの個室に閉じこもっていた。
ふいにノック音が聞こえ、鍵を閉めておいたはずのトイレのドアが開いた。

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今日は文化祭
生きていたら私も出たかったなぁと思いながら親友の姿を探す。いない。やっぱりなと思いつつ東校舎4階の人気の少ないトイレへむかう。
トイレ中だと行けないので一応ノックをしてから扉を開ける。もう死んでるから開けなくても入れるけど。
「私と踊りませんか?」
そう、声をかける。大好きな親友。愛している親友。
もっと長く生きられていたなら、もっと一緒にいれたなら。

そう思いながら私は彼女の手をそっと握った

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ドアの開いた瞬間に聞こえた。
「私とおどりませんか?」
そんな声が聞こえた気がした。空に飛び立った親友の姿が見えた気がした。
大好きだった。友達以上に。彼女のいない世界はどうしようもなく悲しくて寂しくて、今ここに彼女がいる気がして窓を開け、足を踏み出す。

空にいる彼女と踊るために

10/3/2024, 12:08:30 PM

「ねえ、もしかしたらあの世でまた会えるかもよ」

そう笑って言った彼女は一体どこにいるのだろう。

月の綺麗なあの日、彼女の最後の言葉は「もう会いたくない。」そんな言葉だった。

来世でまた巡り会えたら、君と。

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「ねえ、もしかしたらあの世でまた会えるかもよ」

貴方と離れるのが辛くて、貴方の悲しそうな顔を見たくなくて放った一言。

言った後に気がついた。彼の人生はまだまだ長い。それを私に縛られて生きて欲しくはない。

私の命の灯火が消える直前、私は嘘をついた。
「もう会いたくない」

本当の気持ち。また巡り会えたら、貴方と。

10/2/2024, 12:01:58 PM

あれは、1つ目の奇跡だった。

70億分の一の貴女と出会ったこと。

それは、2つ目の奇跡。

貴女のお腹に二人の生命が宿ったこと。

これは、最後の奇跡。

「行ってきます」と笑って言った貴女が「ただいま」を 言うことは二度となかったこと。

もし、神様がいるとするならば

奇跡を、もう一度

10/1/2024, 12:22:59 PM

たまにはいいじゃない。 たそがれたって。

心も身体も疲れちゃってさ、でも友達がいないわけでも勉強ができない訳でもない。

だから簡単に疲れたなんて言えないんだよね。

たまには全部放り投げて一人電車に乗ってたそがれる旅に出るの。

明日も生きなきゃね

9/30/2024, 12:52:52 PM

好きってさ、ひとりじゃ持ちきれないんだよね。

だから2人で持つの。

でもその相手は誰でもいいわけじゃなくてさ、

貴方にしか持てないんだ。

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