ぽち

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10/27/2024, 10:46:38 AM

~紅茶の香り~

角砂糖をいくつかカップに沈め、カチャカチャと混ぜ合わせる。
底に溶けずに残った砂糖ごと一気に喉奥に流し込むと、目の前に座っていた彼女がため息をついた。
「もう少し砂糖の量を減らしたら?それじゃ紅茶の味が分からないでしょう」
「これでいいんだよ、これで」

5/18/2024, 11:41:00 AM

~恋物語~

いつか終わると分かっていながら、繋いだ手を離せないままでいる。
共にいればいるほど苦しくなるのは自分だろう。
それでも関係を断ち切れないのは、今この瞬間も感じている体温が愛しいからだろうか。
どうかまだこの物語を続けさせてほしい、
そう願いを込めながら隣で笑う愛しい人の手を強く握った。