いちかわ

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7/13/2024, 10:05:04 AM

あなたの一番近くにいられるという優越感
あなたに意識してもらえないという劣等感

二つの感情がぐるぐる混ざってマーブル模様になり、今ではすっかり濁った色になってしまった。
均一に混合されてしまったそれらは二度と分離できなくて、私はもうどちらへも進む事ができずにいるのです。

『優越感、劣等感』

6/15/2024, 10:05:57 AM

『好きな本』

6/8/2024, 5:52:45 AM

もしも世界が終わるなら何をしようか

そんな突拍子もない質問に、君は少し眉を寄せて、それでも君らしく真面目に考えだした。

「貴方とご飯を食べて」

「お風呂に入って、おやすみのキスをして」

「抱きしめてもらって目を閉じます」

うん
それっていつも通りだね
僕は笑って、お風呂上がりでほかほかな君にキスをして抱きしめた
大切な君を腕に閉じ込め、そして目を閉じるーー


『世界の終わりに君と』

5/26/2024, 10:37:36 AM

満月の夜、お気に入りのカップに注いだ紅茶に
月を映して願うのが流行っているのだと言う

あの人から貰ったマグに入れた珈琲の水面を揺らして祈る
ただ私の大切なあの人に幸いを

満月に願う勇気の無い私が見上げた空に月は見えない

『月に願いを』

5/21/2024, 10:45:13 AM

あなたへの想いが透明ならよかった、この涙のように。
余計な色なんていらない
あの頃みたいに純粋に、ただあなたを好きでいられたらよかったのに


『透明』

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