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6/12/2024, 2:29:23 PM

好き嫌い


この感想を持つということは、その対象に関心がある、ということだと思う。

それは、無関心よりもずっと良いことなのではないだろうか。

関心がなければ、対象に対する認識に変化はないからである。

ある意味、好き嫌いは紙一重なのではなかろうか。

ただ、全てのことに好き嫌いを持っていても疲れる。

ほどほどが、きっと良い。

そうすると、私が関心のなかったことに、好き嫌いを持っている人に出会うと、結構、わくわくするようになる。

なんだか、お得な気がするのである。

5/11/2024, 5:23:10 PM

愛を叫ぶ


昨日の投稿を見て欲しい。

私なりに「愛」を叫んだばかりである。

愛よりは恋かもしれないが。

どんな時でも回りくどいのが、キズである。

皆、満身創痍になっても愛を叫ぶ。

私にそれができるだろうか。

臆病者の戯言である。

5/11/2024, 4:59:48 AM

モンシロチョウ


20代になって、人生初の恋をした。

しかし、相手はどうやら引っ越すらしく、もうすぐ会えなくなる。

人の思いは複雑だと感じていたが、「好き」の感情がこんなにも大変なことは知らなかった。

たとえ美しく舞うことができなくとも、さなぎのまま朽ち果てようとも、しばらくは大切にしたいものである。

なんせ、私の中にこの気持ちが宿るまで、20年以上を要したのだ。

次が来るのは、何年後になるやらわからない。

精々、苦しむとしよう。

季節外れのモンシロチョウは、舞うことはできるだろうか。

乞うご期待である。

5/5/2024, 2:42:44 PM

君と出逢って


生きてきた中で、会えて良かったと何度か言ってきた。

だが、人間が苦手な私は、本心からその言葉を言ったことがあるのか、甚だ疑問である。

少なくとも、その場では本心であるから、嘘ではない。

その後の人生に関わる決断の、後押しをしてくれた人だっている。

ただ、久方ぶりに会うとなると、恐ろしく億劫で緊張するのである。

そして会った後は、どっと疲れる。

そのような経験を何度もすると、果たして私は友人を、他者を大事にできているか不安になる。

私は実に自己中心的な人間であるから、余計、である。

君と出逢って良かった、幸せだ、と胸を張って伝えられる日は、いつか来るだろうか。

それまでには、随分と「成長」を要するだろう、と思わざるを得ない今日この頃である。

5/5/2024, 9:50:18 AM

耳を澄ますと


耳を澄ますと、風の音がする

山から風が吹きおりる音、海から陸に駆け上る音。

鳥の声、人の気配、船の警笛、電車の発車音を織り交ぜながら。

それが、家でも学校でも聞こえてくる。

いつかは、聞こえなくなるのだろうか。

そう思うと寂しくなる。

同時に、存外この土地が気に入っているのだと感じて、少々恥ずかしく思うのである。

どうやら自分は故郷から離れがたい人間のようだ、と。

せめて、居残り続けて「澱んだ」人間にはなりたくないものである。

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