すすきが揺れている
ゆらゆら、風に揺られている
雨の日も、晴れの日も、嵐の日にも揺れている
地に根を張り、精一杯生きている。
ゆらゆら揺れているのは
風とお話をしているの?
それともうとうとしているだけ?
月夜に月と戯れる
月見の夜にそっと寄り添ってくれるすすき
また来年の月見で会いましょう。
脳裏
脳裏に浮かぶは優しい笑顔
最後に見せてくれた儚い笑顔
思う出すたびに胸は締め付けられ、
どうしようもないほど切なくなる。
思い出すきっかけは様々で
コントロールなんてできないけれど、
脳裏に浮かぶたび、思い知らされる。
今もなおあなたが好きだということを…
意味がないこと
意味がないことなんてないのだと
そう思っている。
たとえそれがどんなに無意味に見えても。
恥だと思ったり、屈辱的なことだったり、
その中で繰り返したくないとこころに刻まれ
阻止また同じことが起こらない様に努力する。
そういった、ことから、
無意味なものはないと信じる。
辛いこと、悲しいこと、
もちろんその時は嫌な思いしか残らないし、
トラウマになったりといいこともないだろう。
しかし、それと向き合って先を進む、
それこそが意味のあるものではないのかと
その鼓動が光を纏うのでは、と私は思う。
だから意味は苦しいと思っていても、
生きることを諦めてはいないんだ
ただ、どうしても終わりの見えない暗闇の中が
耐えられなくて、
もう取り返しのつかない、「死」を望んでしまうだけ
それが正しくはないのだとわかっててもね。
あなたとわたし
正反対な私たちはいつもくだらないことで
言い争いをしていたね。
口喧嘩は日常茶飯事で、
一緒にいて、静かだった試しもない。
けれどあなたは気づいてた?
私があなたとする喧嘩も、口論も
愛おしと思っていたことを。
たとえあなたの心を得られなくても、
あなたの瞳には映っていられる。
それでいいと思っていたのに
いざあなたが私のそばから離れ、
別の誰かに目を向けているのをみてしまって
苦しみでその場から逃げ出してしまった。
ごめん.けど、あなたと一緒にはいられない。
あなたの顔すら見られない。
きっと次に目を合わせれば気付かれてしまう。
何年も閉じ込めたこの心を…
柔らかい雨
に打たれて、
瞳閉じてみる。
瞼に映った景色も、笑顔も、
その全てが等しく愛おしい。
ありがとうも、さよならも、
何も告げず、
この手を離してしまったけれど
今もなおあなたの幸せを願っている