声が枯れるまで…
声をあげて叫んだ。
なぜなのだろう?
なぜこの時でなければならなかったのか?
なぜあなたでなければならなかったのか?
なぜあの時あんなふうに言ってしまったのか?
自問自答する。
心に残っているのは、
ただただ、後悔と悲しみと溢るる恋慕の情と、
そしてなによりも
あなたのいない世界で生きていかなければならないという絶望感。
あなたがいなければ、自分が生きている意味さえないというのに。
いっそのこと死んでしまいたいと思う自分がいる。
それでも、同時にあなたが最後に残してくれた言葉が
私をここに縛り付けている。
生に縛り付けている。
複雑な感情が心の中にひしめき合って、
何がなんなのかすらわからなくなり、
声も、涙さえも彼はって空虚を見つめる。
これからのことなんて何にも考えられない。
あなたのいない毎日なんて…
生きているのさえ苦しい、
息をするのもまた苦しい。
あなたがいないと全てが無意味だというのに。
あなたのいない明日なんて…
始まりはいつも唐突だ。
終わりもまた、静かで…唐突だ。
ありがとうもさようならも、
そして出会えて嬉しいの言葉さえも揺らされていない。
さようならもまた…
始まりを望む心と、拒む心が共存している
終わりを考える自分と、
拒絶する自分。
そんな、始まりをいつも迎えている。
すれ違い
別れの言葉に
自問する
心抉るは
君の一言
秋晴れ
遠のく空に
想い馳せ
落ちるる雫
何処へといく?
忘れたくても忘れられないものがある
あの日呼んでくれた声は薄れていって、
今では思い出すこともできない。
その顔さえも…
なのになんで今も、
あなたの言葉は私の胸を締め付けるのだろう?
あの日、突然あなたが消えて、
別れの言葉も、私と出会ったことへの感謝も、
再会の言葉さえ言えないまま今を迎えている。
いつかまた会えると、無邪気に思えた昔とは
変わってしまっていて、
この理不尽で満たされている世の中でも
あなたを包むのが光であってと願わずにはいられない
ごめんね。
ありがとう。
そんな言葉さえもあなたに伝えられないと思うと
苦しくて息もできない。
そんなふうに今も刻々と時を刻みながら息をしている。