胸の鼓動
胸の鼓動は素直だ。
寝ている時は落ち着いていて、
起きている時は少し早い、
走っていると早すぎてまるで耳元で打っているよう、
君の近くにいると、
走っている時のよう早いし、
逃げてしまいたくなる。
けれど、何でかな?
そばにいると同じように落ち着いて、
息をすることができない時もあるのに、
どこよりも息がしやすい…
そんな反対なことがよく起こる。
誰かの鼓動を聞くと落ち着く。
私が生まれる前から、お母さんの鼓動を聞いていたからかな?
その音を聞くと、いつもより深く眠れる。
優しい夢を見ることができる。
胸の鼓動は命の音。
ただの音よりずっと愛おしいもの。
踊るように
空を舞う。
踊るように
水の中を進む。
踊るように
風を受け、揺れる。
踊るように
地を走る。
踊るように
人生を謳歌する。
数多く瞬く星たちの数だけ生き方がある。
そんな、誰とも同じにはなり得ない人生の中で、
私は踊るように、
楽しみたい。
生きていることこそが喜びであると実感をしたい。
そう考えて毎日を過ごす…
時を告げる
やりたいことをやり切った。
一緒に過ごしたいと思った人にも思いを告げた。
やっておきたいことはやった。
もう少しでいいから、君の隣にいたい…
けど、それは叶わないみたいだ。
どんどんと目に映る景色は掠れ、
聞こえる声も遠くなっていく。
感覚が麻痺し、匂いもわからなくなった。
最後に伝えたいことがあったが、
重すぎて、口を開くのも億劫だ。
どうやら、私の時間が終わる時が来たようだ…
時を告げる鐘が鳴る。
どうか、残していくものたちに…
幸せがあることがあるようにと…
貝殻
声を届けてくれる。
ありし日の、そこに住んでいたいのちの声を
海の中での生活を…
ほんの一欠片でもそこにあったのだと証明している
それらを見ている…
生きていた証明を、
いつまでも忘れぬように…
きらめき
誰しも、煌めきを持って生まれてくる。
その光は十人十色
輝きもまた、大小様々。
ただ唯一同じなのは
みんな誰かに愛されるために生まれたこと。
それは単純に家族からかもしれない。
もしかしたら遠い未来に出会う人かもしれない。
けれど、必ず出会うのは確かなのだと思う。
そして、その煌めきの中には、
その人が持つうちなる魅力が隠されていると思える。
いいことも、悪いことも
その人次第。
人を開くと決めつけて跳ね除けるのも、
いい人だと信じて接するのも、
第一印象や、性格だけで判断しないのも、
するのもまたその人次第。
私は、いつも思う。
誰かと一緒にいることが絶対なのなら
できるだけいい関係を築きたのだと。
だから、他人からの判断や、噂ではなく
自分が見聞きし、接するうちに見えてくる人物を信じる
そうすれば、嫌いだと思える人も、
悪者だと思えた人とも笑い合えるのだとわかる。
またその逆も然り…