紗世

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9/13/2024, 10:25:13 PM

夜明け前のこの時間が好きだ。
窓を開けるとひんやりした空気が肌を撫で、深呼吸をすれば肺を拭う。
コーヒーを入れて、少し本を読もう。
バイクのエンジン音がブツ切りに聞こえる。
静寂の街が、まもなく目覚めようとしていた。

9/9/2024, 10:45:16 AM

世界に一つだけの指輪
とんてんかんてん打って、イニシャルを彫って貰って、お互いに交換した
歪みのあるシルバーの輪っか、泥棒に入られても盗まれないだろうな、ってあなたは言った

まさか、排水溝に落とすなんて

9/6/2024, 11:53:16 AM

時を告げる腕時計を指先で軽くタッチする。
わざわざ鳴らさないと仕事と休憩の切り替えが出来ないほど、忙殺されていた。
「忙しいときこそ、お昼ご飯はしっかり食べる!」
昼休憩削ってでもやらないと、結局残業が長引くだけしゃない。ムッとしてしばらく無視していたけど、ある日、急に、神の啓示があったのかと思うくらい突然に「休憩しよう」と身体が望んだ。
そしてお腹がくちくなると、負の感情が追い出されて感情がフラットになる。見落としたモノに気づける。結果仕事がはかどることを体感したのだ。

今日は何食べようかな?

9/4/2024, 12:32:05 PM

きらめきながら放物線を描く。
スローモーションでそれを見ていた。
排水溝に吸い込まれた指輪。

8/31/2024, 4:11:38 AM

香水の香りがふわり。
首筋に顔を埋めてその香りを堪能する。
例えば同じ香水を買ってつけても同じ香りにはならない、あなただけの香りを独り占めしたくて、両腕に力が入る。
背中にあなたの手が回されて、私だけの香りになる。
私の吸う空気は、あなたの空気。

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