【別れ際に】
私は別れたくなかったのに
私はまだ貴方のことが好きなのに
彼は言ったの…
『別れよう』って
彼だけがどこかに離れて…
私だけが止まったままで…
ちょうど雨の日だった
私は彼の最後の言葉を聞いて泣いたけど、雨はそんな涙を流してくれる
いつもは雨が嫌いなのに、今日は好き
悲劇を隠してくれるから…
明日から一人ぼっちで帰るようだなんて考えると
会社に行きたくない
…でも、何処かで期待しているの。
また、
貴方が帰ってくること
貴方も恋のスパイラルに落ちることを祈っているの
別れ際に泡のようにすぐ弾ける
そんな期待をしてしまうなんて…
私、ダメだな〜
【夜明け前】
どれほど楽しかった日も
どれほど苦しかった日も
時間は同じ
同じ夜明けをすごす
だけど、
何かが違う
なんというか、荷物の重さが違う
日々の過ごし方、日々の感情で変わる
面白い荷物
私はその荷物を少しでも軽くするために
夜明け前に楽しいこと、願いごとを
心で強く思う
何だろう?
荷物が軽くなった気がする
ちょっぴり楽しくなる夜明け前の魔法にかけられた
私が微笑んでいた
『本気の恋』
アタシは「好き」という感情が芽生えたら、すぐに告白するタイプだ。
9割ほど成功する
しかし、長く続くことはない
「好き」がどんどん薄くなるのだ。
そしたら、別れる
そしてまた………
この繰り返し
だから、よく同性には睨まれていた。
だけど、『女』はそうやって強くなるのでしょう?
あの日、あの男に告白した
クラスの人気者
顔がタイプだったのだ。
その上、頭も良し、性格も良しと来た。
ただ、それだけの理由で
アタシは、悩まずに告白する
そしたら、
「ねぇ、それ、本気で言ってんの?」
って返事された。稀にある失敗だ。
『あー。そうだよね。ごめんね。いきなり呼んじゃって…。じゃあ、アタシ帰るね。』
ニコニコしながら、申し訳ない演技をしてアタシは言った。
そしたら、手首を掴まれた
「おい。俺はお前に『本気の恋』をしている。だから、お前も本気で恋しろよ。」
って言って。何処かに消えていった。
アタシの心臓がドキドキ言っているのが聞こえた。
…………
『本気の恋』を知った気がした。
【目が覚めるまでに】
夢から目が覚めて
朝日を目に当てる
夢なのか、現実なのか…
今この瞬間も誰かの夢の中にいるのかもしれない
【私の当たり前】
『私の』当たり前は、
『君たち』には伝わらないだろう
そもそも、君と私では、住んでる環境も違うし
仕事も違うし、何より考え方も違う、
今だって
当たり前の捉え方だって違うかもしれない…
なのに
空気を読めなくて、
同調しちゃう、
『君の』当たり前が分かりたくて…
『君』と『私』の当たり前が同じだと安心するのは何故だろうか?
ここで、私が、突然お題とは違うことを書けば
『君』はどういう反応をするだろうか?
『私』には『私』なりの当たり前がある
その当たり前を剥がすのは
剥がさせるのは怖い
…
だけど、『私の』当たり前で『私』は生きていく
だから『君』も『君の』当たり前で生きてくれ
でも、もし『私の』当たり前が分からなくなった時、
心は壊れてしまうだろう、
強い当たり前が必要のようだ。