7/17/2024, 12:57:26 PM
あー…
あれはいつだったか。
急に降ってくる記憶はいつも朧げだった。
自由に海を泳ぎ回っていた。
海の中でも息ができた。あの頃は。
今はもうできないけれど、あの頃はあの頃で良かったのかもしれない。
後戻りはできないから。この生を全うしたらいつかまた、還れるのかな。
DIVE into…
7/16/2024, 11:30:58 AM
「あ、見て」
空を見上げると飛行機雲が伸びていた。
それからは飛行機雲を見るたびにあの日を思い出した。
忘れることのない夏の名前は、君のことだ。
7/15/2024, 11:01:44 AM
終わりにしよう、そう先輩に告げられたとき頭が真っ白になった。
そのまま廊下に飛び出し、最上階まで走って逃げた。
苦しい。息ができない。胸が、痛い。
誰の気配もない踊り場で、倒れ込むように項垂れた。
7/14/2024, 1:12:23 PM
手を取り合ってHAPPY はしゃぎ合ってHAPPY
つまらない視線から逃げ出す合図
と、よく分からない流行りのJ-POPが流れている。
正直音楽はあまり分からなかった。そもそも、興味があまりなかった。
共感を求めてTwitterを開いてみれば、意外とそう思う人が見つからなくてガッカリした。そんなもんか。
こうやって僕の時間の大半は過ぎていくのだ。難しい。音楽が分かる人間であったら良かったか。
ふんふん…
覚えたてのメロディーを口ずさむ。お、意外と悪くないかもしれない。
歌手の名前も知らなかったが、そのメロディーは初めて僕を心臓をカチリと動かしてくれた。
7/13/2024, 10:05:30 AM
掃き溜めた廊下のホコリに溜め息をつく。この後部活へ行くのは気が重い。T字ホウキを強く握りしめた。