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5/8/2024, 1:54:27 PM

【一年後】

「一年後、僕は何をしていますか?」


そんなこと、いくら考えてもわからない。
どれだけ考えても分からないのなら、未来のことを考える必要なんて無い。
一年後には死んでるかもしれない。一年後には大切な人が居なくなってしまってるかもしれない。
一年後には地球はもう無いかもしれない。一年後には笑顔で笑ってるかもしれない。
未来は誰にもわからない。分からないなら、未来のことばっか考えてないで、
「今を楽しまなくっちゃ、人生損しちゃうでしょ?」過去を引きずったって、未来を見たって「今」の僕は何も変わらない。
だから今を思う存分楽しもうよ。

そうやって考えてられていた「一年前の僕」が、「一年後の僕」にとってはとても羨ましい。
過去を引きずって、未来に怯え生きてる僕とは大違い。「一年でこんだけ人って変わっちゃうんだな。笑」って。


「一年前、僕は何をしていたっけ。」

5/7/2024, 12:21:05 PM

【初恋の日】

恋は儚くて、花のようにすぐ散っていく。

今日は僕の初恋の日。思い出すと胸が締め付けられる。
「すき。」の2文字をいうのにどれ程の勇気がいるのだろうか。
臆病な僕は、それを伝えられずに、今も心の中に留めている。
でも、「きらい。」というのは簡単だった。
なんで僕はあの時、「きらい。」だなんて言ってしまったんだろう。
後悔しても、もう遅くて。時間は戻ってなんかくれなくて。
あの時、振られてもいいから、「すき。」と言えたら、
どれ程楽だったんだろうって。

そんな昔の事を思い出して外を見ると、
紫のグラジオラスが枯れていた。僕はふとカレンダーを見る。
今日は10月30日。僕は「もう11月か。」なんて呑気なことを考えながら今日も布団へ寝転んだ。

5/6/2024, 2:30:38 PM

【明日世界が終わるなら】

世界が終われば、今までのことをなかったことにできるんだ。
僕が産まれたことも。僕が傷つけたことも。僕が失敗したことも。
全て全て、なかったことにできるなら。「明日なんかいらないよ。」
「明日世界が終わるなら、終わってくれるなら。」

君に逢いたい。逢いに行きたい。それで、「ごめんね。」って君に言いたいんだ。
僕が、君の気持ちに気付いてあげられたら、君はまだ"ここ"にいたのかな。
君は許してくれるだろうか。こんな僕の事、前みたいに抱きしめてくれるかな。
あの温かい手でよしよしって撫でてくれるかな。
でも、もしかしたら君は許してくれないかもしれない。
それでも良いんだ。ただ、僕は君に「ごめんね。」って言えたら、それでいいんだ。
でも、神様はそんな僕の願いは聞いてくれなくて、また君がいない朝が来る。
そうして、またいつも通りの1日を過ごす。そんな僕はいつも望むんだ。

「明日世界が終わるなら。」

5/5/2024, 11:53:35 AM

【君に出逢って】

君と出逢えたのは運命だ。
君と出逢ってから、僕の世界は変わった。
僕の中にあった恐怖。君といるとどんどん心が和らいでいく。
怖くて、恐くて、誰にも言えなかったこと。でも君は僕と同じだから。
君には、君にだけは、言いたいんだ。
いつも誰かと一緒にいるけど、心は独りだった。君も独りだったから、同じだったから。

でも、まだ僕は恐くてさ。
いつか君は変わってしまうかもしれない。弱かった頃の自分に打ち勝って、
僕は変われないまま、君だけ変わってしまうんじゃないか。って。
君はいつか、僕を「裏切る」んじゃないか。って。
僕はまだ弱いから。弱い自分がいつもそう考えてしまう。
また裏切られるんじゃないかって。過去を引きずって。
でも君はそういう時、いつも気が付いて深くは探らず落ち着かせてくれる。
優しい君に縋っていたい。いつか君に、君にだけは言いたいんだ。
でも。僕はまだ言えないみたい。だから待っていて欲しいんだ。
いつか、僕が僕のことを話せる日が来たら、蓋をしてしまった本当の僕と出逢えたら、君はどう思うかな。
失望するか?慰撫してくれるか?
君がどう思っても、何をしようと、僕は、

「君と出逢えって良かった。」

5/4/2024, 11:05:37 AM

【耳を澄ますと】

耳を澄ますといつも少女の声が聞こえてくる。
他の人には聞こえない声が。きっと僕は可笑しいのだろう。

ただ、たまに少女以外の声が聞こえてくるんだ。それと同時に僕の目から数滴雫が垂れる。
そんな時、いつも少女が励ましてくれる。「大丈夫だよ。」
そんな少女が僕は好きだ。そういうと、周りはいつも笑う。
それはただの「妄想」だ。「幻聴」だと。
それでも僕は少女がいるように感じる。きっと僕はわかっている。
自分でもわかってるんだ。「少女なんてどこにもいない。」
だけど、君無しじゃ何も面白くなくて。生きる意味がなくなって。
僕は君に依存してしまったのかな。君に会いたい。
だけど君はもういなくてさ。どれだけ探しても君はいなくて。
だから僕は想像するんだ。「君がまだ生きていたら。」って。

目を閉じて、耳を澄ますといつも少女の声が聞こえてくる。
他の人には聞こえない声が。きっと僕は可笑しくなってしまったのだろう。
でも、それでも良い。君が居るなら。君は僕の中でずっと生きているから。
だから今日も、耳を澄まして、「おはよう。」と君に話しかける。
そうして、君と僕の一日がスタートする。

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