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【耳を澄ますと】

耳を澄ますといつも少女の声が聞こえてくる。
他の人には聞こえない声が。きっと僕は可笑しいのだろう。

ただ、たまに少女以外の声が聞こえてくるんだ。それと同時に僕の目から数滴雫が垂れる。
そんな時、いつも少女が励ましてくれる。「大丈夫だよ。」
そんな少女が僕は好きだ。そういうと、周りはいつも笑う。
それはただの「妄想」だ。「幻聴」だと。
それでも僕は少女がいるように感じる。きっと僕はわかっている。
自分でもわかってるんだ。「少女なんてどこにもいない。」
だけど、君無しじゃ何も面白くなくて。生きる意味がなくなって。
僕は君に依存してしまったのかな。君に会いたい。
だけど君はもういなくてさ。どれだけ探しても君はいなくて。
だから僕は想像するんだ。「君がまだ生きていたら。」って。

目を閉じて、耳を澄ますといつも少女の声が聞こえてくる。
他の人には聞こえない声が。きっと僕は可笑しくなってしまったのだろう。
でも、それでも良い。君が居るなら。君は僕の中でずっと生きているから。
だから今日も、耳を澄まして、「おはよう。」と君に話しかける。
そうして、君と僕の一日がスタートする。

5/4/2024, 11:05:37 AM