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3/16/2025, 10:19:43 PM


花の香りと共に


会場を埋める黒い服の人たち
なかには泣いている人もいる

僕は、まだ受け入れられない

僕はまだ君になにもしてあげられていない

ついこないだまで、にこにこ笑顔で笑ってくれたのに
僕に、今度水族館行きたいって、言ったのに
僕に…、これからも一緒だねって言ってくれたのに


ああ、みんなが君に花をそえてる
僕も行かなきゃ…、

これが、最期に見る、君の顔
"死"というのが、なぜか僕の心に刻み込まれた


 花の香りと共に、君に最期で最大級の愛の言葉を…
『愛してるよ』

3/14/2025, 11:20:22 AM


君を探してる


"無駄"
"意味ない"
"かわいそう"

わかってる、そんなこと
わざわざ言われなくたって


確かに、無駄かもしれない
意味がなくて、かわいそうと思われることかもしれない

『君はもういない』
それが、どうしようもない真実なのだから

それでも、やっぱり君を
探すことをやめることはできない

まだどこかにいるかもしれない、
また、ふと目の前に現れてくれるかもしれない
また、あの笑顔を向けてくれるかもしれない


そんな叶いもしない、淡い希望を持って…、

3/13/2025, 4:42:39 AM


終わり、また始まる


いつかは、必ず終わりがくるって
そんなこと、わかってるよ

言われなくたって、自分が一番わかってる

それでも、終わりたくないと思うことは
そんなに悪いこと…?

終わらないでって、願うのは
そんなに悪いことなの、、


どうせ、最期の悪あがきだよ

目を閉じる
また目を開ける


『ああ、また始まった』

3/11/2025, 9:04:53 AM


もしも、願いが1つ叶うなら…



もう一度、君に会いたい

もう一度、君と話したい

もう一度、君と笑いたい

もう一度、君と並んで歩きたい

もう一度、君と、君の作ったご飯を食べたい



もう一度…、きみを、抱きしめたい…


毎日、空を見上げる度に考える

『そこに君はいるの…?また会いたい…』

最初は、ふと、君がまた会いに来てくれるのではないか
また、あの笑顔をむけてくれるのではないか

そんなことを考えていた
当然、それが叶うことはなかった

諦めていても、願うことがある


もう一度、君と…、



3/7/2025, 11:49:04 AM



「ラララー」

ふと聞こえた、この歌声




透き通るような歌声


少しでも物音がすると、かき消されそうな声

今すぐに途切れそうなほど小さい声


……それでも、力強い声


心にストンっと何かが落ちたような感覚
心臓がバクバクと音をたてる


ただ、その歌声を聞いていたくて、、
勝手に足が動いていた

最初は、一歩一歩かみしめながら歩いた
けれど、その足は徐々に速くなっていく

はぁ、はぁ、はぁ、

気づいたら息遣いが荒くなっていた

(待って…、待って……、お願い…!)


お願い、まだその声を、歌声を…、"止めないで"

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