ひそかな想い
"あなたが好き"
きっとあなたは気づいていない
ずっと隠し続けてきた、このひそかな想い
今日だけは、
この想いを伝えることを許してくれますか、?
ねぇ、あなたは誰なの…?
初めて会ったはずなのに…、
今、初めて言葉を交わしただけなのに…、
あなたの声を聞くと、不思議と涙がでてくる
無性に抱きしめてほしくなる
わたしは、あなたを知ってるの…?
わたしは、あなたを忘れてしまったの…?
"嫌だ…、"
なんでこんなことを思うんだろう…、
"あなたを知りたい"
今、心にあるのはそれだけ
でも、これはわたしの感情ではない気がする
わたしではない誰かのもの…、
それでも、わたしの中にあるもの…、
ねえ、あなたは誰ですか…、?
修学旅行の夜
同室の女の子とベッドの中で恋バナに花を咲かせていた
わたしは好きな人もいなければ、
付き合ったこともないので、ほとんど聞く側だ
けれど、その女の子は
「ねぇねぇ、なんかないのー?」
と、無邪気に聞いてきた
なにかあるかな…、、、
あ、そういえば
小学生1年生のころ、隣の席の男の子にラブレターを
書いたことがあった
あの手紙ってどうなったんだろう…?
今はどこにあるかな、
いや、もう燃やさせてるかもな…
そんなことを思いながら、わたしはその女の子に
話し始めた
修学旅行の夜、わたしは久しぶりにその手紙のことを
思い出した
時間よ止まれ
これまで、ずっと時間が早く進んでほしいと思っていた
早く一日が終わってしまえ
早く1週間が終わってしまえ
早く1年が終わってしまえ
早く、人生なんて終わってしまえ
そうやって、いつも時間を急かしていた
けれど、今日が君といられる最期の日ならば
この時間が永遠に続けばいいのに…
お願い…、時間よ止まって…、、、
君の声がする
そんなこと、あるはずないのに…
幻聴だと、頭ではわかっているのに
まだ君がここにいると錯覚する
また…、君の声が聞きたいよ…
頬を、なにかが伝う
きっと今、僕の顔はぐしゃぐしゃ…
かっこわる…、
『ちゃんとご飯食べてる?ちゃんと健康管理しないと!
あと100年後くらいにこっちに来ないと怒るんだから!その前に来ちゃだめだよー!』
ああ、わかってるよ、、、
君はそういう…、
自分のことよりも、相手のことを気遣える人なんだ
この言葉もきっと、幻聴なんだ
それでも、その言葉に僕は救われていく…