そっと近づいてくる黒い人影…
変な人かな、と警戒心を強める
「あ、あの…!」
聞こえてきたのは、わたしと年がかわらなさそうな
男の子の声
「え…?」
「あの…!僕と付き合ってほしいです…、!」
「え…、えっ!?」
君と出会ったあの日はわたしにとってすごく特別な日だ
急に、知らない男の子からの告白なんて、驚く前に
少し恐怖もあったなぁ
でも、連絡を交換して、少しずつ君のことを知った
わたしがあなたを好きになるのに
時間はかからなかった
もしも、あの時そっと近づいてきて、声をかけてきたのが君じゃなかったら、どうなってたかな…?
いいや、やめよう
もしも話なんていらないよね
だって、今、わたしは幸せなんだもん
それだけで、十分…
まだ見ぬ景色も君と一緒に見ることはできるかな?
やっぱり、僕の未来には君がいなきゃだめなんだ
僕は、これからの景色も君と一緒に笑い合って、見たい
まだ見ぬ景色…、まだ見ぬ未来も
君と一緒に笑いあえたらいいな…
その関係が
その信頼が
その時間が
必ずあなたの未来への鍵になる
だから、その関係を、信頼を、時間を、
大切にしてね
星かけらを集める
それはほんとうに小さくて、指の先ぐらいかもしれない
でも、それを積もらせることで
きっと人生にとって大事なものになる
もしも、小さな頃から集めた星のかけらを落とし
1から星のかけらを集めるのは
どれだけ至難のわざなのか
わたしは…、それを落とすのが怖い
周りから必要とされなくなるのが怖い
だから、信頼という星のかけらを
毎日、毎日集めている…
追い風が吹く中で、わたしは一人で考えていた
どうして、世界はこんなにも物騒なんだろう
サイバー攻撃、感染症、ミサイル、戦争
考えるだけでどうしてか、涙が出てくる
もし自分の家族が、これらのもので帰らぬ人と
なってしまったら…
考えたくもない、、
自分が死ぬのは怖くないのに、家族が死んでしまったらと考えると、たまらなく恐ろしい
あ…、わたし何考えてるんだろ…
こんな追い風が寒い中で…