心と心
あなたが天に昇ってしまってから
どのくらい経ってしまったのか
わたしはあなたを支えることができた?
あなたの希望に、生きる意味になれた?
あなたの唯一になることはできた?
そう、問いても
あなたは返事をくれない
空を見上げる度に想う
またあなたに会いたい
あなたの声が聞きたい
もしも
わたしのあなたと心と心が繋がっているならば
この声もきっと届いてる
『あなたは今、幸せですか?』
"何でもないフリ"
それは小さい頃からわたしがやってきたこと
親に心配されないように、負担にならないように、
友達との関係が悪くならないように、
わたしは全然大丈夫だと、何でもないフリをしていた
どんなにつらくて、苦しいことがあっても
親や友達に、なにも言わなかった
そんな時はベットの上でただ泣いて、気持ちを落ち着かせていた
親は仕事でいつも遅かったし、
泣いたあとはスッキリする、
そのことを幼い頃に気づいてからは、
それが日常になっていった
それが苦痛とは感じていなかった
それが普通だったから
でも、今は、少しつらいな
成長すればするほど、悩みは増え、そして複雑で、
自分では処理しきれなくなってきた
"何でもないフリ"
得意だったはずなのにな…、
仲間…
そんな人がわたしにいるのだろうか、?
仲間の定義ってなに?
休み時間に話せる人のこと?
一緒に帰る人のこと?
そもそも友達と仲間は違うの?
よくアニメなんかで見る、硬い友情でつながっている人
それを見るたびにいいな、と思う
わたしにも、本当の仲間がほしい、
こんな願いを神様は叶えてくれるのだろうか、?
あなたと手を繋いだ公園は
住宅地になっている
あなたと手を繋いで入ったカフェは
取り壊され、別のお店になっている
あなたと手を繋いで歩いた道は
その原型もないほどに変わってしまった
あなたとの思い出の場所、ほとんどが
もう変わってしまった
あなたがいなくなってから、街が変わっていくたびに
悲しくなった
でも、あなたと思い出はわたしの心の中に
ずっとあるから…、
きっとそれは、あの世に逝っても変わらない思い出
決して、なくなりはしない
あなたと手を繋いで歩いた
あの時間は、あの思い出は、永遠に消えることはないよ
ここはどこだろう、?
白い空間の中で、わたしは宙に浮いていた
さっきまでの出来事が、まるで夢のように感じる
目を閉じると、あなたの顔が鮮明に浮かんだ
今のあなたの顔でさえわかってしまうのは
どうしてだろう?
ねえお願い、そんな顔しないで、?
ごめんね、約束守れなくって
約束も守れない彼女でごめんね、
でも、わたしのために
悲しんでくれてちょっと嬉しいな
こんな人生で良いことなんてひとつもなかった
けれど、あなたに…、
わたしが死んでも、悲しんでくれるあなたに出会った
ことは、どんなことよりも嬉しいことだったよ
ああ、意識がどんどん遠のいてくがわかる
最期に、あなたに伝えたい
『約束、守れなくてごめんね
わたしのために
泣いてくれて、悲しんでくれて、ありがとう
わたしと…、出会ってくれてありがとう』