冬になったら
またあなたに会える?
またあなたの笑顔を見ることができるの?
そんなこと、あるわけ、ないのに…、
どうしても、その妄想にすがってしまう
『神様…、
私のこれからの人生を全部、不運にしてもいいから
なにもいいことなんか起きなくたっていいから
お願いです…』
冬になったら…、
もう一度…、
あの人に会わせてください…
子猫
【"君は子猫みたい"
そう言ったら、君は怒ったよね
最初はどうしてか不思議だった
猫って可愛いから、嬉しいものじゃないの?
理由を尋ねると君はこう答えた
「猫じゃなくて…、
人間の女の子として見てほしいもん…」
頬を赤らめて言う彼女の姿は
誰にも見せたくないほどに可愛かった
「ちゃんと女の子として見てるよ。
だから、今こうやって一緒に過ごしてるんじゃん?」
そう、笑って言うと
彼女も満面の笑みで笑ってくれた
ずっと隣で守り続けよう、守り続けるんだ
そうやって、決心した瞬間だった】
ぱっと目が覚めると
自分の部屋の天井が見えた
頬が濡れている…
泣いていたのか…?
最近、彼女との思い出がよく夢に出る
そのたびに涙をこぼし、胸がとても苦しくなる…、
どうして、幸せな時間はすぐに終わるの?
どうして、僕たちの幸せを奪うの?
彼女が死んでから、もう数年は過ぎただろうか
まだ彼女のことを引きずって、消化しきれないでいる
もう一度…
君に会えるなら、どんなものでも差し出すのに
ねぇ…
君に会いたい
もう一度と君と一緒に過ごしたい
もう一度と君と散歩がしたい
もう一度君と笑いあいたい
もう一度…、きみを、抱きしめたい、、、
ねえ…、会いたいよ…、
秋風
君と"最初"に会った日も
秋風が吹いていた
そして
君と"最後"に会った日も
秋風が吹いていた
この結末は
僕と君が会った時から決まっていたのかもしれない
秋風…
その風を肌で感じるたびに
僕は君のことを思い出すだろう
もう…、二度と、、、
会うことのない君へ…
また会いましょう
今日が私が私でいられる…、最後の日
悔いなら、山のようにある
普通に生活をしているときは"悔いなんてない"
そう思っていたけれど、今は
悔いでいっぱいだなぁ…
そして、なにより
あなたに会えなくなる…
そのことがつらくてたまらないの
またこの世に生まれ変わりたい…、
そう思った、、、そう思えたんだ
だから生まれ変わったら、また私を見つけてね
また会いましょう…、?
"スリル"
そんなものは大嫌い
スリルを楽しみたいから?
スリルを味わいたいから?
そんな興味本位の人間の行動で
"1人の命が奪われた"
彼女が亡くなった日…
すぐに彼らに聞いた
どうして、こんなことをしていたのか
「僕たちはスリルを味わいたくて、、、」
お腹の底から怒りが湧いてきた
ふざけるなよ、そんなことのためにここへ来て
彼女の命を奪ったのか?
ふざけんなよ…!!
彼女は、もう、戻ってこないのに…、